2015年12月15日火曜日

野坂昭如のバックバンドを辞退した不甲斐なさを悔いながら今日もフェイスブックに1000文字投稿を繰り返しカメラ片手にKGBに連行される夜。

 



▲いよいよ来週23日(水・祝)!!詳細ブログの下です。
※前売りはございません。当日券のみです。



 作家の野坂昭如がつい先日亡くなった。野坂昭如と言うと世間一般には自身の戦争体験をもとに書かれた「火垂るの墓」の人ってイメージしかないのかもしれない。あとはオレくらいの世代だと、せいぜい、昔深夜テレビでやってた討論番組「朝まで生テレビ」の本番中に大島渚とケンカんなってマイクで大島渚の頭をぶん殴った人(笑)ってくらいだろうか。
 野坂昭如には膨大な著書が残されているが中でも小説などで現在フツウに本屋で買えるのは「火垂るの墓」を除いてはほんのわずかしかないハズ。昔は文庫としてフツウに出回っていたもののほとんどが絶版のままというていたらくは嘆かわしい。まあ、また商売上手の出版社が「追悼」と称してこれみよがしに再販を始めるのは目に見えているが。
 
 オレも偉そうなことを言っている割には実は大して読んでいない。家には昔買い求めた文庫やらハードカバーの小説が放置したまま何冊か眠っている。これを機にきちんと読んでみようかと思う。
 そして、野坂といえば歌手としての一面も忘れてはならないだろう。アルバムも何枚かリリースされており、ウチにもLPが2,3枚ある。「マリリン・モンロー・ノー・リターン」「黒の舟歌」を始め名曲もたくさんある。タレサンしてウイスキーの入ったグラス片手にフニャフニャ歌ってる・・・っていうのがオレの往年の野坂のイメージ。たしか、当時、そんな格好で酒のCMにも出ていたハズ。思い起こせば、2000年初頭の頃まで、オレはダンボール・バットのライヴの際にはタレサンにグラス(ブランデーグラス)片手に毎回登場するというような阿呆な演出をしていたのだが、それって、石原裕次郎を真似てやっていたとばかり思っていたのだが、今にしてみれば野坂の影響もあったんじゃないかって思う。
 そういえば、2000年頃だったか、けっこう大掛かりな某ライヴイヴェントが渋谷のクアトロであって、その際に、ゲストで野坂が出ることになって、そのバックバンドをダンボール・バットにやってもらえないかという主催者からの打診があったのだが、本番までの時間もほとんどなく、相手が野坂昭如だということに萎縮してしまい辞退した記憶がある。今思えば勿体無いことをしたと悔やむばかりだ。
 来る12月23日(水・祝)にオレの闇のソロユニット「ネオン警察」のライヴが久々にあるのだが(詳細はブログの下)、その冒頭でオレは野坂の曲を自分ひとりでピアノで弾き語ってみようかと計画していた矢先の訃報だった。だからなおさら驚いた。<生きて、暮らして、地に還(かえ)る>という死出の旅を暗示させるような印象的な歌詞が歌われる「遍路」をテーマにした『巡礼』という曲だ。オレの稚拙極まりないヘロヘロのピアノと歌で僭越ながら弔わせていただこうと思う次第。


 話変わってフェイスブック、みなさん楽しんでる?オレは今では他人(ひと)様の投稿を見るのをほぼ一切辞めてしまった。以前は「つきあい」もあり、たまには義理で「いいね」を押していたこともあったがほとんど押すこともなくなった。ただ単に面倒になったのだ。ほんとうに素直な気持ちで「いいね」をしたくなるのは100の投稿のうち1つぐらいしかないんだもん。それに、いくら友達・知人の投稿とはいえ、基本的に自慢話ばっかでしょ?こっちは自慢するものなにもないような毎日(この先も)崖っぷちの生活しているわけで「いいね」する心のゆとりもないしね(笑)。嫉妬するか凹むか疲れるだけだよ、あれ見てても。オレの周りでもいるよ、疲れるから最近はフェイスブックから距離を置いているよって奴。それが正常だと思うんだけどね。
 オレも音楽活動の告知のためってことでいまだに続けてはいるけど(どれだけの効果があるかは別として)、告知するほどのライヴ活動も自慢するほどにCDがバカ売れしましたなんていう報告もないから、必然的に、告知以外の投稿が多くなる。日ごろ思ってることや心の中のわだかまりを交えながら好きな音楽のレヴューやら映画から本から酒の話まで他人から見たらこれまたどーでもいいような無益な投稿を次から次へと垂れ流しヒンシュクを買っているのだ。別に誰かに読んでもらうつもりでもなく、ただ日々自分の中に鬱積した「モノ」を次々吐き出している感じ。排泄行為と同じですよ。吐き出さないとバクハツしちゃうから。言葉は悪いけど水洗便所に垂れ流している感じ。ツイッターの140文字では言いたいことも言い切れず、フェイスブックでならと、1000文字以上の長文とかを嫌がらせのように投稿している。さぞウザがられているんだろうね(笑)。
 
 ただ、投稿する際にオレが気をつけていることが一つあって、仮になにかの自慢話だったとしてもできるだけただの「自慢」に終始しないよう、文章には気を遣う(遣っているつもり)。自虐ネタを挟んだりしてちょっとだけ自分をへりくだってみたりする。それが、オレのささやかな気配りのつもりなんだけど(笑)。だってさドヤ顔の写真とともに「どーよ?どーよ?いいでしょう?ねぇ?ねぇ?」と頭ごなしに自慢話されてもね、腹立つだけだからね読んでいる(読まされている)ほうは(そう感じるのってオレだけ?)。だから、そうならないようにオレなりにちょっと気遣っているつもりなんだけど。
 
 あとはね、どうせ投稿するんならただ単に事務的な文章くっつけるだけじゃつまんないじゃん、っていうのがあってね、ちょっとでもいいから気の利いた言い回しを挟むように心がけている。嫌なのよ。たとえばこんな投稿よくあるでしょ?・・・「今日はだれとどこで何を食べてとても美味しかった(ここにハートマーク)」・・・ランチを目の前に満面の笑顔とピースサインの写真とともに添えられたたったそれだけの事務的な文章。オレからすれば信じられないね。もうちょっとひと工夫してもらいたいもんです。余計目を通す気持ちが失せちゃう。
 まあ、オレの投稿なんて毎回おなじみの常連さんが付けてくれるわずかばかりの「いいね」の数から察しても何人の人が目を通しているのかたかが知れたものだけど、なんだろうね、どんなにささいなネタの投稿であっても手抜きをしたくないというか、1回1回の自分の投稿に責任を持ちたいのよ。言うなれば雑誌の片隅かなんかにちょっとしたエッセイとかコラムを投稿している感覚なんだよね。だからね、投稿する際には文章や言い回しに不具合がないか、専門用語や人物の名前、年代の表記に間違いはないか、誤字脱字はないか、「投稿」ボタンを押す前に何度も推敲する。なんだろうね、この気の入れようは(笑)。ただ阿呆なんです。たかがフェイスブックじゃん。たかがSNSじゃん。どんなに気合入れて投稿してもあっという間にそれこそウンコのように流されてしまうだけじゃんか。まあ、この刹那、この儚(はかな)さがいいのかね?ただ、こうやって日々投稿していると、文章の鍛錬にはなりますけどね。

 さて、久々に、オレが撮り歩いた写真をギャラリーに何枚かアップしました(▲これはこの夏に鶴見線で撮ったもの)。2000円で手に入れた中古の旧ソ連製フィルムカメラ「スメナ8M」との付き合いももう2年になります。たかがバ◆チョン・カメラのハズが未だよく使いこなせてません(笑)。そして、この2年の間にはオレの愛用していたフジのフィルムが製造中止になったり海外のメーカーのフィルムの値段が倍近くに値上がりしたりと、さらにフィルム撮影を取り巻く環境は厳しさの一途を辿っています。嘆かわしいことです。音楽の世界でもカセットテープやレコードが生き残り復活したんだからフィルムだってまた息を吹き返すんじゃないかと淡い期待もしていますが、いい加減デジカメに乗り換える時が来ているのでしょうか?ちょっぴり心が揺らぎます。よくウン十万もする高そうなカメラにバズーカ砲みたいなレンズ取り付けて花やら紅葉やら富士山やら自分の子供やら犬だのネコだのセミのヌケガラだのレース・クイーンだのまるでカレンダーの写真のようなものばっかり撮って悦に入ってるオッサンが世の中にはたくさんいらっしゃいますが、何が楽しいのかオレには全く理解できません。
もうしばらくはこの旧ソ連の死に損ないと付き合いたいと思う阿呆です。できることなら、コイツと一緒にウラジオストックの街あたりをうろついてKGBに捕まってみたいと思います。
ダンボール・バットのリーダーAMIが撮る瀕死のモノクローム写真館
『印画都市』は、こちらから

追伸:ボクの闇のピアノ弾き語りソロユニット「ネオン警察」(歌:AMI with ピアノ:MARI<from Black&Blue>)のライヴが来る12月23日(水・祝)にJR大久保駅前「ひかりのうま」で開催されます。対バンはなんとグランドファザーズの西村哲也さん。そして、ゲストとして大田譲さん(カーネーション)、熊谷太輔さんが参戦。約半年ぶりとなるネオン警察のライヴでは、書き下ろしの新曲をご用意。オレの完全一人弾き語りコーナーも冒頭にご用意。そして、この日の最大の見ものは、西村さん(G)、大田さん(B)、熊谷さん(Ds)という豪華布陣をバックバンドに従えて、オレが稚拙なノドを披露するというバチ当たりのようなスペシャル・コーナーです。何を歌うかは当日のお楽しみです。オレのリクエストした曲目(3曲予定)に対し西村さんいわく「クラクラするような選曲ですね」とのこと(笑)。たしかにこりゃとんでもない選曲だぁ(笑)。ライヴ詳細は下記。

▼今後のライヴ情報詳細はもう少し下にあります。


通販のお知らせ
2000年前後に録音したデモ音源とライヴ音源計14曲(71分)を収録したCD-R「モンドセレクション」、同じく2002年~2003年頃に録音したデモ音源とライヴ音源計13曲(62分)を収録したCD-R「モンドセレクション2」販売中です。注文受けてからの受注生産です。古い録音によるチープな音源ですのでどうぞご了承ください。税込み各1000円。送料はサービスいたします。振込み手数料はご負担ください。ご希望の方はご一報ください。



















今夜のBGM

いよいよ来週12月23日(水・祝)はオレの闇のソロユニット「ネオン警察」の久々のライヴです。この名曲を聴いて予習復習お願いしておきます。では、ライヴお待ちしております。




前売りのご予約お問い合わせはここをクリックして専用フォームからどうぞ



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ダンボール・バットのニューアルバム「壊れたカセットはAOR」、みなさんにはもう聴いていただけたのだろうか?お求めは下記の各サイト、店頭にてどうぞ。デイスクユニオンでは店頭・通販ともに特典が付く模様(右写真:缶バッヂとCD-R。なくなり次第終了)。アマゾンタワーレコード名古屋市今池の中古CD店「ワイルドハニー」さん、京都市の市役所近くの中古CD&古書店「100000tアローントコ」さんの店頭、沖縄の「CD屋」さんの店頭&通販でも取り扱い開始しました。また、京都「トランスポップ・ギャラリー」東京・中野の「タコシェ」ではCD及びオリジナルTシャツ販売中です。高円寺「円盤」にもCD入荷しました。JET SET RECORDHMV、他でも販売中!



             ニューアルバム情報!
「壊れたカセットはAOR」/ダンボール・バット
発売中!(2015.6.25発売)

全14曲(約1時間収録)/1500円+税/
見開き紙ジャケット/歌詞・ライナー付き
作詞作曲・録音・ミックス・プロデュース:AMI
ジャケ画:逆柱いみり
CD帯・推薦文:コモエスタ八重樫

解説:岡村詩野、湯浅学
寄せ書き:
小野瀬雅生(クレイジーケンバンド)、
大田譲(カーネーション)、ホッピー神山
ゲスト・ヴォーカル:
蒼衣スイミング、市場大介(美人画家)、
Miiss Donutfromアメリコ)<敬称略>






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▼今後のLIVE予定▼

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【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ
12月23日(水・祝)
『駅前喫茶・番外地』

出演:
ネオン警察:AMI(VO+SAX+SYN+CASIO-TONE)
                 with MARI(PIANO from BLACK&BLUE)

西村哲也(fromグランドファーザーズ)with
ゲスト:大田譲(カーネーション)、熊谷太輔

前代未聞のスペシャルセッションコーナーあり!!!

JR大久保駅前「ひかりのうま」
(南口改札出て右折徒歩10秒!)

PM18:30 開場 PM19:00 開演

¥2000+1d
※前売りはございません。当日ふらりとお越しください。






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2016年【ダンボール・バット】ライヴ
◆1月13日(水)
恵比寿クレアート(元ライヴ・ゲート)
共演:シネマ(一色進<ジャック達>、松尾清憲、他)
PM7:00開場 PM7:30開演
前売り\3000 当日\3500 +drink代




今後の予定・・・・

◆1月2?日@高円寺U-HA ※詳細確認中
◆2月11日(祝)@新宿JAM
        「キャプテン・トリップ・ナイト」
        共演:ケン・マツタニ・バンド、SISTER PAUL、他
◆3月19日(土)@大久保ひかりのうま
        「漏電バット」
        共演:漏電銀座(漫画家:逆柱いみりバンド)


ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから。当日お昼まで受け付け!




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追伸:ダンボール・バットの告知・事務作業を手伝っていただける「ボランティア・スタッフ」募集中(ネット環境に慣れている方。)
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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
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