2014年11月2日日曜日

にせムーンライダーズの登場に場内混乱のままブリティッシュロックとニューウェイヴが泥酔して火花を散らした夜。

なんで酒も入っていないのにあんなヨッパライみたいなフニャフニャした歌唱なんだ?なんで酒も入っていないのにあんなにMCでベラベラしゃべるんだ?いや、それが一色進という男だからだろう。なんだか普段はヘラついてるのに演奏が始まるとギターをギョワワワンと弾きだすと俄然シャキッと凄んでみせる男なのだ、一色進という男は。その一色進が率いるバンド「ジャック達」は、古き良き70年代あたりのちょっとヒネリの効いたブリティッシュ・ロックを現代に蘇らせたようなサウンドであった。
 先日の渋谷はラストワルツでのジャック達と我がヘッポコバンド、ダンボール・バットの2マンLIVEは大いに盛り上がったのであった。ジャック達が70年代ブリティッシュ・ロックならダンボール・バットは80年代ヘナチョコ・ニューウェイヴ無国籍風・・・ってところか。いずれにせよ、見に来なかったそこの貴方に貴女、本当に大損をしましたね。
  その日は、来年正式に発売になるというジャック達のニューアルバムの先行発売プレ・レコ発イヴェント的な夜だった。当然、お客さんの99パーセントはジャック達目当ての人たちだった。あん?!ダンボール・バット?!そんな名前聞いたことネぇーけどよぉどこの馬の骨なのか?って人たちばかりだった・・・ハズ。だから、ウケようがウケなかろうが知ったこっちゃねぇ、いつもの通りにやるだけのこと、と、半分開き直ってステージに臨んだのだが、いざフタを開けてみれば、オレの当初の予想を裏切る好反応、そして、歓迎を受けたのであった。これにはオレもちょっとビックリ。1曲目のプログレ・ムード歌謡大作の♪「沼」が終った後、開口一番、挨拶代わりのMCでオレが言った「こんばんは、ムーンライダーズです!」にまず大ウケで、その後も、別に笑わせるつもりで言ったわけでもない一言に爆笑。曲名言っただけで爆笑。漫談をやりにきたのか、オレは?って気分になったぐらいだったが、まあ、当たり前だがウケれば悪い気はしない。芸人たるもの、笑われてナンボのもんでしょ。え?!芸人って、アタシ、一応、ロッカーなんですけど・・・。いや、ロッカーなんてもんは所詮芸人の端くれのようなもんでしょ。オレの敬愛するロッカーの一人、故・イアン・デュリーなんてのもね、あの人のステージなんかをいろいろ動画とかで観るとほんと「芸人」って言葉がシックリくるもんな。ロッカーでありながら芸人。芸人でありながらロッカー。ああいう佇まい、いいよなぁ。憧れます。オレにはあんな風合い一生かかっても醸し出せないけどね。
 まあ、とにかくライヴは大ウケで、途中暴走し過ぎて何箇所か演奏が脱線する箇所もあったが、おなじみ「シュトラウスは夜に殺せ」をまるでレナード・コーエンの初期のアルバムにでも入ってんじゃねぇーのかってなしっとりとしたアンプラグド・ヴァージョンに仕立てたやつなんぞを挟みつつ、なんだかんだできっかり1時間やらせていただき、会場が適度に辟易してきたところで・・・いや、暖まってきたところで、メインACTのジャック達のステージへとバトンタッチしたのであった。
 ライヴ終了後に、ジャック達のメンバーの方達からもいろいろお褒めの言葉いただいた。一色さんからは「TUBES」みたい(TUBES<チューブス>・・・70年代に全盛を誇った米国のシアトリカルな変態グラムロックバンド)だね、なんて言われて、エヘヘヘ、大好きなんですよ、TUBES・・・とニヤケ顔の俺。ジャック達でベースを弾いている「カーネーション」の大田さんともなぜかニューウェイヴ談義で盛り上がったりして、「トーキングヘッズ」に顔が似てるよね、なんてオレの顔見て言い出す始末。トーキングヘッズに似てるって誰のことなんだろう?(笑)デヴィッド・バーンぐらいしか即座に顔が浮かばないオレであったが、まあ、有難くその言葉を頂いた。聞くところによれば、その大田さんのお住まい、それにカーネーションの事務所、そして、ジャック達のリハをやってるスタジオもみんな中央線沿線のオレの住んでる高円寺からは目と鼻の先のエリアなのであった。しかも、みなさん酒好きらしくリハのあとはいつも酒宴になるんだとかで、是非今度お邪魔させてもらう約束を取り付けたのであった。しかし、一色さん、飲んでいなくてもすでにヘベレケだからなぁ、飲むとどーなるんだろうか?ダジャレのオンパレードになるんだろうか。それもキツイなあ(笑)。でもまあ、ちょっと楽しみでもある。音楽の先輩としていろいろ聞いてみたいこともあるし・・・って、いや、どーせそんなマジメな話なんてしないんだろうな、あのオッサン・・・いや、一色さん。
  とにかく、いつもは1枚も売れずにタダであげちゃったり楽屋に忘れてきちゃったりしているダンボール・バットのCDもこの日は売れたし、いい夜だった。そして、コレ。この日のライヴ前に楽屋で撮った写真。髪の毛緑色に染めた立川談志じゃねぇっすよ。オレと、コーラスのアヤコ(写真撮ってくれたのはコーラスのMARIさん)。最近、アヤコの衣裳が毎回凄くてね(笑)、オレのポジション、完全に持っていかれっぱなしなの。写真には写ってないけど、この日の衣裳もね、股間のあたりがかなりキワドイわけですよ。多分、ライヴ中、オレ見てないでみんなアヤコの股間見てんじゃねぇの?って話なんですけど。誰かが、「じゃあ、AMIさんも“下”脱げば」って言い出す始末。いや、そういうバンドじゃねぇーんだけどさ、ウチは。マジメなバンドのつもりでやってるんだけどね。とは言え、こういうヴィジュアルがいけないのか、21世紀のこの日本じゃただのイロモノにしか見られないのがツライね、ほんと。たまにライヴハウスのブッキングなんかでライヴに出た日にゃほんと腹立たしくなるようなヒドいバンド・・・学園祭の余興か、アンタら?っていうような連中とかといつも組まされるのがオチ。たしか、イアン・デュリーも美術系学校の出身だったと思うが、いわゆるアートスクール系出身のニンゲンがやってるようなね、シャレとユーモアがギリギリで拮抗しているようなね、毒があってケバいんだけども、でもギリギリのところで踏みとどまってるかっこよさっていうの?で、チラっと知的な部分をたまに覗かせたりして。そういうバンドを目指しているし、現にそういうバンドですから、ウチは(笑)。アート系ですから、アート!!例えば初期のロキシーミュージック(Voのブライアン・フェリーも美術系学校出身者)とかさ、さっきも名前出たけどTUBESとかさ、あとは、BOWYの布袋ちゃんがデヴュー当時影響受けたっていうデフ・スクールなんてのもそうだけどさ、ああいう「紙一重のセンス」が分かる奴がいないんだよね、もう今の時代。とくにこの日本には。未だにアングラ気取りでいきがってるバカとかサブカル面のいいカッコしいはいっぱいいるんだけど。まあ、これがテメェーで選んだ道(ジャンル?)なんだから27年も続けておいて今更ブーブー言っても始まらねぇーやな。
 ダンボール・バット・・・今後も唯一無比の気高きアートスクール系バンドとしてより一層の精進をしてまいります故、なにとぞどうかごひいき賜りたく候なりけりけらけろけり。

【特報!!】ダンボール・バット次回ライヴは、おなじみの雑誌「トラッシュアップ!」との共同企画イヴェント「ニューウェイヴ天下御免」の年末スペシャル。特別ゲストはオレも敬愛する巻上公一さん(fromヒカシュー)だ!!巻上さんの驚異のヴォーカル・ソロ・パフォーマンスに加え、ヒカシューのナンバーにて僭越ながら我がダンボール・バットとの共演コーナーもご用意!!今から失禁しそうであります!!











★今夜のBGM★
ペナペナなインダストリアル電子カラオケに乗せて歌うはアダモの名曲「夜のメロディ」(安井かずみ訳詞ヴァージョン)。AMIと蜂鳥あみ太による地獄絵図デュオ<AMIあみ太>によるライヴ映像をフランス直輸入ウラVIDEOにて入手!これは酷い!





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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼



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▼今後のイヴェント予定

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【ダンボール・バット】ライヴ
12月7日(日)@渋谷「ラストワルツ」
雑誌TRASH-UP!!+DANBALL BAT企画
「ニューウェイヴ天下御免VOL.9年末SP」
出演:巻上公一(fromヒカシュー)、
ダンボール・バット、こまどり社、他只今調整中

※巻上さんとダンボール・バットの共演コーナーも予定

PM6:30 OPEN / PM7:00 STRAT
前売予約¥1500 当日¥1800 (+各drink代500円~)

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから



【ネオン警察(リーダーAMIのソロユニット)】ライヴ
12月28日@新宿カールモール
※詳細確認中

ライヴのご予約、お問い合わせは▼こちらのフォームから






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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼  「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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