2014年7月20日日曜日

大〇愛も知らぬオレがメンバーに坂本慎太郎君のCDを買わせて「超問題作」をデッチあげるため薄いハイボールに酩酊した夜。


 
 ぶっ壊れた機材・・・我が愛器、ヤマハのハードディスクレコーダーAW1600が修理から戻ってきた。ウソみたいにスイスイ動いている。いや、治ったのはいいのだが、ひじょうにマズイ。なにがマズイかって?!もうすぐ梅雨が明けてしまうではないか!!カタツムリも干上がっちまう。オレだって干上がっちまう。あの酷暑が襲ってくる前に、冷房施設のない(!)我が家の悪劣な作業部屋の現在の環境を考えれば、なんとしてでも梅雨が明ける前までには完了させておきたかった・・・地獄のミックス作業を!!が、作業はまったく進んでいないじゃあないか!!当初は「楽勝かもしれないな、今回のレコーディングは!!」と、何を根拠にオレは余裕をブッコいていたのであろうか?いざフタを開けてみれば楽勝どころかすでに沈没寸前、風前の灯、ムシの息・・・。え?あ、ダンボール・バットの懸案のニューアルバムのレコーディングの話。この4月に自分たちで近所のスタジオにオンボロ機材を持ち込んで5(6?)曲分のドラムの録音をし、その時点でのオレの甘い予想では7月いっぱいでおおまかなミックスまで終るんじゃないか、いや、下手したらもっと早く片付くかも・・・などと夢のような構想を立てていたのだが、今となってみれば、それがまさに机上の空論だったことを見事に実証した形となってしまった。レコーディングにまつわる4月からのこの約3ヶ月間のオレの孤独な戦いとその挫折~発狂までの道のりについてはこれまでのブログを参照されたし。
たった5曲、されど5曲。なに手こずってんだオレ?!現時点で5曲中なんとか「まとまりそうな」メドが付いたのがたった2曲。まだ、全然手を付けられずにいるのが1曲。そして残り2曲はドラムとベースを再録音!!そのうち最大の懸案となっている「イージーリスニング、ハードリスニング」という曲にいたっては今度で3度目のドラムの録り直しときたもんだ!!どんだけ手間掛けてんの?!どんだけ大御所バンド?!まあ、少しでも自分の納得の行くサウンドに近づけるためにはいたしかたないところだが、正直、いい加減飽きてきたのも事実。いくら自分の作った曲とは言え、同じ曲を毎日毎晩爆音で機材とニラメッコしながら聴き続けるのは拷問に等しい。本来アルバムなんていうものはせいぜい1,2週間くらいで完成させるのが理想なんじゃないのか?精神衛生的に見ても。
「なんか、もう飽きたよ。新曲作りてぇーよ。」と、先日のリハでメンバーについポロリと本音を漏らすオレ。「たったアルバム1枚作るのにどんだけ時間かかってるんだろうか、まったく・・・」と、溜息混じりで吐き捨てたオレのセリフに対して、ウチのベース君曰く「スティーリー・ダンもスゲぇ時間かけるみたいですよ、レコーディングに」と、ニヤニヤ。あん?!比較の対象が違うやろ!!対象が!!・・・反論する気力も起こらない。が、まあいいだろう、この際、スティーリー・ダンにでも10ccにでもピンクフロイドにでもなってやろうじゃないの。そして、その日のリハでは、再々度録り直すことになった問題の曲「イージー・・・」のリズム・アレンジをイチから徹底検証することになったのだ。いや、そんな検証するほどの難曲でもなんでもないのだが、1ヶ月近くもオレを悩ませ続けた前回録音したヴァージョンの問題点・・・まあ、その問題点はこの前のブログで触れたように、第三者であるオレの知人の指摘であっけなく解明できたのだが、その指摘部分を中心にドラムのパターンやそれに絡むベースラインを色々変えてみたりしながら検証してみたのだ。そして、メンバーたちとの白熱の議論の末、とにかくアレンジは決定した。録音のやり方も前回と少し変えてみよう。さて、3度目の正直にしてその成果は如何に?録音は今月末。
本当に完成すんの?!・・・ニューアルバム。張本人のオレでさえ先が全く見えないのだからお釈迦様でも分かるめぇい。予定では、上記5曲の他に、すでに完成している、あるいはほぼ完成しているバンドで録音した曲やらオレの宅録音源などを5~6曲ほどプラスしてなんとかアルバムらしくデッチあげるつもり。余裕があれば、更に追加で書き下ろしの曲でも作ってバンドで一発で録ってそいつも追加収録したいところ、などと、いろいろと欲も出てくるのだが、まずは懸案の上記の5曲を完成させるのがオレの目下の命題だ。
ところで、ちょっと前にリリースされ「問題作」との評判も高いオレの永遠のライバル坂本慎太郎君のソロCDは売れているのだろうか?そりゃ売れているだろうよ。宣伝せずとも売れるんだろうが、CDの配給会社(ウチと同じ配給会社)も売れる見込みのあるCDに対してはどうやら手厚い「営業」をやってくれているらしい。ウチのようなハナから売れないと分かっているCDとの扱いはまさに雲泥の差。が、まあ市場経済主義の世界においては当然の扱いなのだろう。しょせんゴミはゴミである。世知辛い世の中である。
で、みなさんはもう聴いたのだろうか、坂本慎太郎君のCDを。自分のライバルのCDなんて一生聴くことはないだろう、と、以前のブログに書いていきがってみたものの、全く気にならないと言えばウソになる。まあ、YOU-TUBEで探せばPVの1本でも見つかるんだろうが、わざわざ観る気にはならない。そこで、ウチのバンドのメンバーに無理矢理彼のCDを買わせて内容をこっそりリサーチしようとしているオレは屁の突っ張りにもならないクズかもしれぬ。向こうが「問題作」ならこっちは「超問題作」にしなければならない。しかし、このままいけばただの「愚作」に終りそうな予感さえする。いや、「愚作」ならまだいいほうで、完成するかどうかも分からないんじゃ話にもならない。では、「超問題作」とはいかに?いまさら、ジョン・ケージ「4分33秒」じゃあるまいしアルバム丸ごと「無音」とか、CDかけた途端再生装置がおかしくなるとか、ヘンな匂いが発生するとか(ジョン・ウォーターズか?!)、逆回転で再生するとスワヒリ語の般若心経が聴こえるとか、etc。うーん、なんかグッと来ないな。とりあえず、愚作でもなんでもいい、早く完成品が拝みたいもんだ。早く小沢健二くんのCDとXTCのCDの間に並べて飾ってみたいもんだ。え?ああ、全てはオレ次第ってことッスよね。諦めるな、オレ。這いつくばってでも進め。屍になってでも進め。進みながら後退してんのか、後退しながら進んでるのかたとえ分からなくなっても進め。クソっ!!
ふとオレの好きな詩人・八木重吉のこんな短い歌が脳裏に浮かぶ・・・

忍びてゆけ
突破しながらゆけ
頭をひくくたれひくくたれ
死ぬことができぬほどしつこくゆけ

昼、会社のTVボケーッと観てたら大〇愛が出ていた。あん?!大〇愛?!誰?!女優?!元アイドル?!顔見てもどこの誰だか分からない。そりゃそうだ、普段TVなんて全然観ないオレだもん。はははん。でも、なんか名前は聞いたことがあるなと思っていたら、世間ではよく知られた歌手、いや、シンガーソングライターだった。世間知らずで申し訳ない。いや知らなくても困らないし死にはしないし歯だって磨ける。とにかく、その大〇愛ん家が紹介され、自宅のプライベートスタジオとやらを自慢げに公開していたのだ。こじんまりとしたスタジオなのだが、DTMなどの一通りの機材が揃っていてそこで曲を書いたりミックスダウンまでやったりするらしい。ちょっとしたドラムの録音なんかも出来るらしい。ケッ!!羨ましいゼ!!何様?!一介のシンガーソングライターが!!いやいや、だから売れっ子のシンガーソングライターだって言ってるジャン。ああ、そうか、それは失礼しました!!プライベート・スタジオが自宅にある・・・嗚呼、それはオレの永遠の憧れ。いや、狭くてボロくていいのよ。ドラムセットが置けてバンドでせーので録音できるぐらいのスペースがあれば。24時間、好きなときに引きこもって録音が出来る、ミックスが出来る、理想でしょ?欲を言えばついでに小さなバーカウンターがあって菅野美穂が浴衣姿で甲斐甲斐しく薄いハイボール作ってくれるわけヨ。
よし!!妄想はそこまでだ。作業を再開せねば。嗚呼、梅雨が明ける、梅雨が明けてしまう!!来るな、夏!!NO MORE SUMMER!!KILL YOU!!



 追伸①:きくとこころによると、このブログのTOP画像のイラストを描いていただいた逆柱いみり画伯のバンド「漏電銀座」もアルバムのレコーディングを開始したとか。どんな豪華なレコーディングなのかと画伯に聞いてみたところ、どうやら、わがダンボール・バットと同様の極貧レコーディングだそうで、MTRを使って全部自分たちで録音するんだそう。はぁ、それはそれはご苦労さまであります、同志よ!!でも案外、ウチより先に完成しちゃうような気がするなあ。いみり先生に、「せっかくだから、SAXかなにかで参加させてください!」と、売り込んでみたら、是非!との返事が返ってきたので、タイミングが合えば「漏電銀座」のアルバムに「汚し役」として「高円寺のジェームズ・チャンス」としてアバンギャルドなSAXで参加するかも!?

追伸②:今度の月曜日、21日はオレのソロユニット「ネオン警察」のライヴです。オレは歌、SAX、テルミン等を担当。お供のピアニストはおなじみ「まりこふん」ことマリさんです。一色進(シネマ)+大田譲(カーネーション)という大御所お二人によるスペシャルユニットとの共演です。詳細は下記。我々の出番はPM6:30(ちょっとだけ頭押すかも・・・)からです。ネオン警察のライヴは当面予定がありませんのでもしかすると本年見納めかもしれません(ひぇ~っ!!)。是非、ダンボール・バットとは一味も二味も違う、アーバンな闇の世界をお楽しみください。

















★今夜のBGM★
フェイスブックに「動画UPしました!」と告知するや否や、わずか1分も経たないうちに、本動画の「評価しない」に1ポイントが付きました。ありがたいことです。よっぽど嫌われているんでしょうか、その人にオレ。まあ、いいです。「評価しない」が1000ポイントぐらいになるような衝撃の動画を作れるようになるのが目下の目標です。とりあえず、コレ、先日のダンボール・バットの最新ライヴ映像です。曲は「壊れたカセットはAOR」。キーボード弾くのでいっぱいいっぱいのオレ。うむ、演奏も壊れ気味。




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▼今後のイヴェント色々決まってます。

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「ネオン警察」(AMIソロ)
闇のやさぐれピアノ弾き流しユニット「ネオン警察」が
御所ユニットと共演!
7月21日(月・祝)神保町「試聴室2」
共演:一色進(ジャック達、シネマ)&大田譲(カーネーション)

ネオン警察:AMI(Vo、Sax、ノイズ)、まりこふん(ピアノ)

PM6:00開場 PM6:30開演 
前売予約 2500円(1drink スナック付)


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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
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▼ディスクユニオン

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ---------------------------------------------------------------------------------- ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326    --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼  「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼  「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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