2014年2月4日火曜日

河内音頭もデヴィッド・ボウイもイギー・ポップもへったくれもねぇ、と雪見酒に悪酔いした夜。

 
  今日雪降るの?今朝の東京の空はどんよりとした雲が立ち込めています・・・なんて出だしにしようと思ったらもう雨降ってんじゃん(夕方から雪になりました)。まあ、今日はたまの休みなんで家に引き篭もって頼まれた原稿シコシコ書いていたところ。雑誌「TRASH-UP!!」の屑山編集長からCDのレヴューお願いしたいんですけど、と、頼まれたのは去年の年末。で、やっとブツを先日受け取ったのだが、何のレヴューかと言えばこともあろうに「河内音頭」の、しかも、6枚組みBOXセットなる尋常じゃないシロモノ。おまけに鬼のような分厚い解説書付き。ひぇ~!!80年代のB級ニューウェイヴだとか中途半端なグラムロックだとか胡散臭い昭和歌謡だののレヴューなら得意分野なのだが、古くは江戸時代にルーツを持つと言われる由緒正しき(?)伝統音楽「河内音頭」のレヴューとなれば全くの未知の世界。書くにあたっては、エリの一つ、パンツの食い込みも正して臨まなきゃなるまい。去年だかにたまたまTVでやっていた現代に脈々と受け継がれる河内音頭のドキュメンタリーを伝える番組を観てちょっと興味を持ち、その後、ツタヤで借りた河内音頭のコンピ盤の民謡鉄砲節だのを聴いて痺れ、映画「悪名」の中で河内音頭を歌うカツシン(勝新太郎)の雄姿にホレ、いつかはオレも櫓(やぐら)の上から「ええい、さては、一座の皆様方へ~♪」なんて血を吐くまで一節唸ってみたいもんだ、とりあえずは、毎年夏にここ東京(錦糸町)でも開催されるという大規模な「河内音頭」の祭にでも冷やかし半分行ってみようかなどとこっそり考えていたのは事実だが、そんな事を編集長にひょいと漏らしてしまったのがきっかけで今回かのCDのレヴューがグッドタイミングでオレのところに回って来たってわけ。編集長曰く、専門的なことは一切書かなくていいから、AMIさんの聴いたままで、と言われて頼まれたものの、やっぱり多少はその歴史の「さわり」程度でも知っておかなきゃ失礼だろう、間違いがあってはいけないし、と、6枚のCDをとっかえひっかえ聴き込みながら分厚い解説書とニラメッコ。さらにネットなども駆使しながら、うーん、うーん、訳が分からん、と、悪夢のようにうなされること約3日。河内音頭の壮大な歴史のその一端が分かったような分からないような結局は中途半端な心持のままレヴューを書き始めたのだった。しかし、いざ、書き出してしまえば意外とあっけなかった。頼まれたのは500文字。まあ、実際は100文字くらいオーバーしたのだがノリと勢いとで強引に土俵にねじ伏せるいつものオレ流の書き方で無事完成。編集長にも「さすが!面白い!」との評価を頂き一安心といったところだが、CDの発売元からクレームが来ないことをせいぜい祈るのみ!!あちゃ~。
  そして、さっき、同じく「TRASH-UP!!」に毎号連載させてもらっているオレの気まぐれROCKコラム「義味異死絵瑠多亜(「ギミー・シェルター」と読ませる・・・ひどいタイトル、我ながら!!)」の次号掲載分の原稿を書き上げたところなのだ。これは、毎回、オレの好きなバンドやアーティストを一組テーマとして決め、それについてあーでもないこーでもないと適当なことをだいたい1000文字ちょいで書き綴るという連載。まあ、だいたい70年代から80年代にかけてのオレと屑山編集長の趣味がリンクするようなグラムロックやニューウェイヴ系のアーティストばっかり取り上げているんだけど、今回は「メトロ」ってイギリスのグループ。説明すっと長いんで省くけど日本じゃ全然知られていないもののモダンでスタイリッシュな素晴らしいグループなのヨ。こと76年に発売された1stは名盤でA面1曲目の「クリミナル・ワールド」って大名曲は後にデヴィッド・ボウイが「レッツ・ダンス」ってアルバムん中でカヴァーして取り上げているんだけど、このカヴァーがクソ(笑)。原曲の持つ繊細で倒錯的なエロチシズム(?)が台無しになっている。さすが、ボウイ!!ちなみに、「レッツ・ダンス」にはかつてヤクで廃人同然だったイギー・ポップの再起のきっかけとなった名盤「イデオット」にボウイが提供した名曲「チャイナ・ガール」もセルフカヴァーで取り上げているのだがこっちも大クソ(笑)。「イデオット」で聴ける今にも壊れそうな崩れ落ちそうなヤバさがフラットで無味乾燥な下世話なラヴソングとして見事に蘇生されている。さすが、ボウイ!!
  あれれ、なんか話が逸れちゃった。いやあ、最近なんかね、レヴューというか文章をを書くコツがやっと自分なりに少し掴めてきたような感じがするのだ。とは言え、文法は相変わらずメチャクチャだし、まだまだ人マネ猿マネの部分も多いし、自分のスタイルの確立までにはあと100年ぐらいはかかりそうだけれど、これもまあ、ひとえに、日々のこのゴミ・ブログを書き綴ってきた鼻毛ほどの成果なのか、或いは、わずか6回しか通わなかったけれど、知人でダンボール・バットのCDのライナーも書いてもらっている音楽評論家の岡村詩野さんが講師を務める某「音楽ライター講座」に通った成果もあるのか。いずれにせよ、こうしてブログを綴るきっかけをくれたのは元を辿れば岡村さんのアドヴァイスだったからな、感謝しております、岡村さん!!芸は身を助く・・・というが、このオレの駄文がいつか10円でも20円でもいいから金銭的価値を生む日が来ることを祈って止まぬ。アーメン。
  それにしても、1000文字。作文なんて考えただけでも卒倒しそうだった昔、1000文字なんてそれこそ天文学的な文字数に思えたもの。が、最近は、けっこうあっけなく埋まってしまうもんだと思えるようになった。上記の雑誌の連載でも、アーティストのデータ的な事を事細かに書いていたらあっと言う間に文字数が無くなってしまう。データ的な部分はプロの音楽ライターが書いてるレコードコレクターズだとかその類の専門書を読んでもらえば分かるわけだから、自分の原稿ではそういう部分は極力排して、気の向くまま勝手な妄想や世迷言を並び立て、オレ流に原稿を埋めてゆけばいいのだ、と、この頃学んだのだ。「読み物」として面白いか否か。あん?ちょっとは成長してんの?オレ。エヘヘヘ。原稿依頼お待ちしております。
  いずれにせよ、今年の夏、錦糸町の河内音頭大会へ同伴してくれる「ハイボール」も作ってくれる小雪か菅野美穂みたいな浴衣美人随時募集中。え?結局、それが言いたかったの?エロ~すいまへん。あ、小雪って、松本小雪じゃないほうね(古っ!!)。夜露死苦。


追伸:今後のイヴェント色々決まってます。
3月1日(土)はJR高円寺駅そばのCDショップ「円盤」で、オレのソロユニット【ネオン警察】企画による「碧衣スイミング」との2マン・ライヴ!!
4月11日(金)はUFO-CLUBから場所を替え渋谷「ラスト・ワルツ」にて雑誌「TRASH-UP!!」と我がダンボール・バットとの共同企画によるシリーズ・ライヴ・イヴェント【ニューウェイヴ天下御免VOL6】!!
4月16日(水)は再び高円寺「円盤」にて「TRASH-UP!!」の屑山編集長とオレとによるマニアックな音楽トークショー【今夜は御意見無用VOL.3】!!
イヴェントの詳細は順次こちらのブログで更新してまいりますのでお見逃し無く!!

★オレの写真ギャラリーも地味に更新中
▼「印画都市」こちらから。
http://negative-city.blogspot.jp/


※今夜のBGMはライヴ情報の下です。


------------------------------------------------------------------------


次回「ネオン警察」(リーダー・AMIソロ)
ライヴ情報

唄とピアノによるシンプルな演奏の中にもアーバンな情念が渦巻く、ダンボール・バットのリーダー・AMIによる闇のソロユニット「ネオン警察」久々のライヴ!!
カシオトーンを凶器のように弾き語る「碧衣スイミング」との2マン!!
ゲストは、なぞの前衛デュオ「エーゲ海」!チケットは当日券のみです!

3月1日(土)
@高円寺「円盤」にて
http://enban.web.fc2.com/
PM7:00開場 PM7:30開演

AMI(ダンボール・バット)企画・・・
【夜、ネオン・スイミングの夜】

出演:
ネオン警察
(AMI:VO、SAX、テルミン/MARI:PIANO<from BLACK&BLUE>)
碧衣スイミング
(碧衣スイミング:VO、カシオトーン)


オープニングゲスト:
エーゲ海
(ししはら慎太郎+嶋田真由美<from TRASH-UP!!>)

料金:1500円(1d付き)※当日券のみ

お問い合わせは▼こちらのフォームから
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


------------------------------------------------------------------------


★今夜のBGM
もう既にご覧頂いた方も多いと思いますが、先日のUFO-CLUBでの「ニューウェイヴ天下御免・新春SP」に於ける我がダンボール・バットのステージより、おこがましくも敬愛する暗黒大陸じゃがたらの名曲「タンゴ」をカヴァーさせていただいたわけですが、その模様をじっくりどうぞ。以前カヴァーした時にはキーボードがいたわけで、結構キーボードが重要な味を出していたので、今回、キーボード無しで果たしてイケるか非常に心配していたのですが、アレンジを少し手直しし、思い切ってテンポ・アップさせた後半部分も引き締まった感じが出て功を奏したようです。しかし、なによりも、このお客さんたちの盛り上がりっぷりに助けられたのでありました。改めて多謝。
♪タンゴ/ダンボール・バット(2014年1月LIVE@UFO-CLUB)

------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588


------------------------------------------------------------------------

▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/





----------------------------------------------------------------------------------


▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
 
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』  ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]  ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------    ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326   --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼    「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼   「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」 /ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)      ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット (アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

0 件のコメント:

コメントを投稿