2013年11月12日火曜日

盗撮犯に間違えられそうになってもそれでも極貧PVを撮り続ける狂い咲きサンダーロードな夜。


 朝から泉谷しげるがTVのトーク番組に出てる。泉谷なんてただヘラついてるだけのオッサンじゃん、「春夏秋冬」の一発屋じゃん、オレにはカンケーないニンゲンだな、ってずっと思ってた大昔。その後、かの石井聰亙が監督した「爆裂都市」(‘82)を観て感動し、泉谷が出演しているだけでなく映画の企画から美術監督もやっているのを知り、以来オレの泉谷に対する観る目が変ったのを覚えています。オレの座右の映画の一本でもある同監督の「狂い咲きサンダーロード」(’80)の、たぶん“映画の泣ける名エンディングシーンBEST1000000000”って企画があったとしても絶対ランクインしないであろう、あの映画のクソ感動のエンディングシーンにも泉谷の曲がハマリ過ぎていたのでありました。どっかの阿呆の「爆裂都市」に対してのこんなイカしたレヴューをネットで発見。<ひたすら騒がしい。 泉谷しげるが企画と美術に関わっていて、この頃の石井聰亙監督作品。 だとすれば容易に予想がついた内容だが、120分近い尺でこの手の作品を観るのは、私には少々辛すぎた>。かあちゃんのおっぱいでもしゃぶりながらトトロでも観てやがれってんだ。
 さて、ちょっと前のブログでも書きましたが、最近、ひょんなことから写真家のアラーキー先生の著作本を何冊か読む機会があり、すっかりアラーキーに感化され、ン十年ぶりにまた写真でも撮りたい気持ちがムクムクもっこり湧き上がってきている今日この頃。しかし、当時持っていたボロクソの一眼レフ(当然「フィルム」式の)もすでに手元には無く、この際安いデジカメでも買おうかとビックカメラなんかでいろいろ物色しながらパンフレットなどをもらって帰ってきたのであります。中でも気になったのがペンタックスのQ10とかいう超小型のデジタル一眼レフ。2万ぐらいで買えるんですが、昭和ライクな古めかしいルックスも相まって結構売れてるみたい。それにしても、パンフ見て驚いたのはホントにムダな機能が満載ってこと。呆れるくらい要らない(オレにとっては)機能がこれでもかってぐらいにふんだんに詰め込まれているのです。初心者でも失敗しないよう、持ったその日からプロ並みの写真が、誰でも蜷川実花ばりのアーティスティックな写真が撮れるようにとアリガタ迷惑な機能がクソ満載。初心者なんだからどんどん失敗しろよ、阿呆。いやいやそんなこと言っていたら売れないんでありましょう昨今は。まったく、あれらのムダな機能を全部取っ払らったら、それこそオートフォーカスさえも要らないから、そしたら5千円以下で買えるんじゃないかって気がしますがどうなんでしょう?そういうシムプルなキャメラ作ってよメーカーさん。
 それと気になるのが液晶画面。カメラってぇのは、ファインダー覗いて撮るのが当たり前って世代ですからね、オレなんて。だから、あの液晶画面だけ見てパシャリとやる感覚が分からないというか気持ち悪い。あ、そうか、でもフツーの人はもうみんなケータイでパシャパシャ撮るのが当たり前だから別段カメラだからって液晶画面見ながら写すことに何の違和感もクソもないのか。ほら、オレなんてケータイすら持ってないですから当然ケータイで写真なんて撮ったことないわけですよ。だから尚更ファインダーも覗かないで写真撮る感覚が分からない(アラーキーでさえ、その「ファインダーを覗かない」っていう行為が嫌で長年デジカメを使うのを躊躇していたとか)。まあ、十万近く出せばファインダー付きのごっついデジタルの一眼レフもあるみたいですけどね、もっと気軽に持ち歩きたいだけなんでコンパクトなのがいいわけです。そうするとやっぱり液晶画面になるわけ。まあ、慣れですかね?バシバシっとヌード写真でも撮っているうちに違和感もなくなるんでしょう。引き続きヌードモデル募集中・・・って、しつこいね。エヘヘ。
 それにしても、休日など、公園やらプチ観光スポットなどにちょっと出掛けると、必ずごっつい高そうなカメラをこれ見よがしに首からぶら下げてるオッサンや、ここは戦場?!あんた報道カメラマン?!って、突っ込みを入れたくなるようなバズーカ砲みたいな望遠レンズを装着してる手合いによく出会います。で、ナニ撮ってるかといえば、くそおもしろくもない、葉っぱとか花とか池のアメンボとかを三脚まで立てて必死の形相で撮ってるわけです。ひぇ~っ!!レース・クイーンでも撮るならまだ甲斐性もあるってもんですが(?)、なんなんでしょうか?ああいう連中って。なんかカメラの使い方間違えているっていうか高価なカメラが泣いてるようで仕方ありません。200万円ぐらいするエレキ・ギターでビートルズの安っぽいコピーバンドやって悦に入ってるサラリーマンとか見ると腹立たしさ半分、哀れさ半分ってな気持ちになるんですが、それと同じ気分に陥ります。そんな高価なカメラ持っていても宝の持ち腐れだからオレにくれよって首からブン盗りたい衝動に駆られます。少なくともオレにそのカメラ持たせてくれたら、同じ葉っぱも花もアメンボももっと叙情的にエロティックに撮れる自信がありますがね。エロティックなアメンボ!!(笑)。とにかく、三脚なんかへし折って望遠レンズもうっちゃって、もっと面白い被写体求めて街に繰り出しますね、オレなら!!
 まあ、それはさておき、カメラはカメラでも動画の話へ。もうすでに昨晩YOU-TUBEにUPしましたのでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、わがダンボール・バットの最新ナンバー「流刑地から」の超極貧自主制作PVが完成しました(下記「今夜のBGM」でご紹介しております)。この曲、当初はデモのつもりで録音したものなのですが、あまりにいい感じに録音できたので、もうこのまま「CD」にぶち込んじゃいますか?と、メンバーの承諾もなしにオレの独断で決めてしまいまして、で、その「CD」っていうのは、もちろん、ダンボール・バットまさかの次回ニューアルバムのことを示唆しているわけで、ニューアルバムの計画などついこの前まで全くオレの頭の中には無かったものなのですが、この曲の録音の成功が功を奏してというか、いいんだか悪いんだか、なし崩し的にニューアルバムのレコーディング計画が俄かに持ち上がってきたってわけです。まあ、そのへんの話はまた追々することにして、とにかくこの「流刑地から」という曲、当初はオレのヴォーカルだけだったのですが、前回のアルバム(「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」)でのデュエットものの成功に味をしめたもんだから、もしかすると、この曲もデュエットものにしたらグッと魅力が増すんじゃないかとひらめきまして、現在はご自分のバンド「アメリコ」で活動されてるMiss Donutこと大谷由美子さん(exクララサーカス/Nasca Car)に白羽の矢を立て無理を言って今回デュエットをお願いしました。普段は、まるでラモーンズなんかを彷彿させるポップでパンキッシュなR&Rをご自分のバンドでやられている大谷さんに対して、それとは間逆な非常に無理な注文を出しまして、ジェーン・バーキンみたいな感じでお願いします・・・とかメールで打診したりして(笑)、まあ、結果的には、シャルロット・ゲンズブール路線で落ち着きましたが(笑)、予想以上のその出来栄えにお願いした甲斐があったというもんです。きっと、ゲンズブールも草葉の陰で「まあ、悪くないね」と言ってくれているかもしれません。そして、歌入れの際に、さらにダメ押しでPVにも出演していただくことになり撮影もやらせていただきました。大谷さん、いろいろ無理言ってスミマセンでした。こりゃ、本気で本気のニューアルバム作らないとマズいねって気になってきましたよ。本当にご協力ありがとうございました。なんとか東京オリンピック開催までには間にあうよう頑張る所存。待ってろよ、石原慎太郎。
 ところで、毎度毎度の極貧低予算自主制作PV。撮影もライヴ映像などを除いて大半を一人でやり、編集も一人でやっております。PVの一本すら誰も作ってくれない。バックアップしてくれるレーベルも事務所もない。結局自分で作るしかないわけで、ニンゲン追い込まれると逆立ちでも階段が昇れるようになるとか自然となんでも出来るようになるもので、当初は、映像の編集なんて、と思っていましたが、今では、案外慣れたもんです。とは言え所詮は安価な機材に素人技術によるご覧の通りのショボショボのツギハギだらけの仕上がりですが、気合だけは伝わるんじゃなかろうかと思います。さて、いかがでしょうか?
 そして、今回のPV、後半の一見何てことのない電車のシーンが実はやばかったんです(笑)。日曜日の早朝わざわざ早起きして中央線に乗り込みいざ撮影と決め込んだものの、休日の早朝だっていうのに予想外に客が乗っているんで慌てました。そんな中、人目を盗んでヘンな小道具持ち込んでサングラスして一人デオカメラ持って怪しい動きしてれば昨今流行(?)の盗撮犯とも間違えられ通報されかねない状況。クソっ!!案の定、車掌らしき人と車内でニアミスになる場面もあり冷や汗もんの撮影とあいなりました。「狂い咲きサンダー中年男、電車内で盗撮逮捕!!その正体は・・・泣かず飛ばずのバンドのリダーだった!!」・・・そんな見出しを東スポの三面記事で見かけたら間違いなくオレです。せめて暴行事件だとか覚醒剤とかで捕まるんならサマにもなろうかってもんですが、パンチラ盗撮疑惑じゃカッコつかねぇーよ、と、泉谷しげるの「翼なき野郎ども」がオレの頭ん中で大音響で鳴り響くのでありました。♪・・・火力の雨降る街角/なぞの砂嵐にまかれて足とられ/ヤクザいらつく午後の地獄/ふざけた街にこそ家族が居る・・・

捕まるな。どこまでも逃げろ、オレ。


★そして、いよいよ今度の火曜日、11月19日は東高円寺でわがダンボール・バットと雑誌「トラッシュ・アップ!!」との共同ライヴイヴェント【ニューウェイヴ天下御免】の第5回目開催!!是非!!詳細下記!!前売予約は当日のお昼まで受付中!!ガロやアックスなどへの寄稿でもおなじみ漫画家の逆柱いみりサンのヒネクレニューウェイヴバンド「漏電銀座」に、カシオトーンを相手に一人サン・ラー状態の謎の女子「碧衣スイミング」なんかも出ます!!よろしこしこしこ!!

(※「今夜のBGM」は下記ライヴ情報の下です)


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次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:

11月19日(火)@東高円寺「UFO-CLUB」
http://www.ufoclub.jp/
雑誌「TRASH-UP!!」&ダンボール・バット共同企画
【ニューウェイヴ天下御免VOL.5】
※DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)

※出演:全4組を予定中
(▼リンクをクリックすると動画観られます)
OPENING ACT : こまどり社(前衛獅子舞/PM7:00~)

①るるる菌(PM7:20頃~)
http://www.youtube.com/watch?v=2xjWMAVDGmw
②漏電銀座(漫画家・逆柱いみりバンド)(PM7:50頃~)
 http://www.youtube.com/watch?v=gkw80xrqtC0
③ダンボール・バット(PM8:30頃~)
 http://www.youtube.com/watch?v=7ReJ2JKGsAg
④碧衣スイミング(PM9:20頃~)
 http://www.youtube.com/watch?v=lpzGRcIHEvg
PM18:30 OPEN /PM19:00 DJ START /PM19:20 BAND LIVE START
PM10:30 END
前売¥2000 当日¥2300 +それぞれ要DRINK代¥500

前売りのご予約はここをクリックして専用フォームからどうぞ

次回トークショー情報!!
12月18日(水)@高円寺CDショップ「円盤」
http://enban.web.fc2.com/
【今夜は御意見無用~第2回~】
結成26周年を誇る流浪の無国籍ROCKバンド「ダンボール・バット」のリーダーAMIと、日本のトラッシュ・カルチャーをリードする雑誌「TRASH-UP!!」編集長の屑山屑男の両盟友による、主に70年代~80年代にかけての時代のすき間に埋もれたロック、歌謡曲などのニッチな裏名盤レコード鑑賞と、噛み合わぬトークで御意見無用の一夜を。また、AMIの闇のソロユニット「ネオン警察」の即興ミニライヴもご用意でさらに御意見無用!!

★出演:AMI(ダンボール・バット/ネオン警察)、屑山屑男(雑誌「TRASH-UP!!」編集長)、MARI(ネオン警察ピアノ担当 from BLACK&BLUE)

★PM7:30OPEN / PM8:00START PM10:00END
★当日券のみ 1DRINK付き¥1500

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★今夜のBGM★
というわけで、ダンボール・バットの出来立ての最新PVをどうぞ。


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【お知らせ】
ダンボール・バットでは女性キーボード奏者急募中(サポートOK)!
お気軽にお問い合わせください。
こちらから▼
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P39590588

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▼リーダーAMIのソロユニット「ネオン警察」1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM
▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード ▲2012年1月31日発売▲全11曲(約42分)収録 ▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー) ▲ジャケット写真&デザイン:常盤響▲ライナー:岡村詩野&湯浅学 ▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷) ▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略> ▲収録曲 「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲 ▼下記各オンラインショップにて販売中! [AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス] ※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。 ----------------------------------------------------------------------------------  ■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326 --------------------------------------------------------------------
▼DANBALL BAT最新PV▼ 「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)   ▼DANBALL BAT最新PV▼ 「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)  
 
  

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