2013年7月28日日曜日

「神」はこの世にいないと悟った霊岸島での呪われた真夏の夜。


 
微熱が上がったり下がったり。体調がすぐれない。熱があるからただでさえクソ暑い夏が更にクソクソ暑い。まさにHOTサマー、ドナ・サマー、だ。各種サプリメント、ドリンク剤、冷えピタシート、そして、ブコウスキーの文庫が今のオレの生きる支え。生きる支え・・・などといったら少々大袈裟か。文庫の中でブコウスキーが自ら敬愛するヘミングウェイと電話で会話するシーンが出てくる。それはブコウスキーの妄想による架空の会話なのだがなんとも心温まる(?)シーンなのだ。そしてオレもまた、敬愛するブコウスキーと心の中の糸電話で会話する。
 
「ブク、オレはあなたの足元どころかあなたの鼻クソほどの人間にもなれません」

 しかし、ブコウスキーはオレの話など上の空でヘベレケに酔っ払って尻の穴をボリボリかきながらそのへんでゲーゲー吐いてニヤニヤしているだけなのだ。これが人生ってもんよ、と言わんばかりに。

「分かりました、ブク。この世の中など尻の“かゆみ”にも値しないことはオレも理解しているつもりです。せいぜいボリボリやりながらムシのように這いつくばってもうしばらく生きながらえてみますよ」

 オレが唯一墓参りをしたいと所望する人物、ブコウスキー。いや、ゲンズブールを入れれば唯二か、いやカツシン(勝新太郎)も入れれば唯三か。まあ、いずれにせよオレにとってブコウスキーの諸作は生きてゆくための精神安定剤のようなアルコールのような麻薬のような古今東西一千冊の哲学書に匹敵するような効力を持っているのだ。
 先日、スペインかどっかで高速列車が脱線して大量の死者を出した事故がありました。有名なキリスト教の“聖地”へと向かう列車だったそうで、巡礼の客が多数乗っていたそうです。聖地へと向かう巡礼の旅が一瞬にして地獄へと化したわけです。この世には「神」などいないということが実証された瞬間でもありました。そして世界中では宗教が原因による戦争が今も続いています。金儲けが目的の胡散臭い宗教もたくさんあります。ロクなもんじゃありません、宗教なんて。聖書やコーラン読むくらいなら、ナムミューホーレンゲキョーと10000回唱えるくらいならブコウスキーの短編1つ読むことを日課としていただきたいとオシャカ様に代わって提案いたします。宗教だの戦争だのなんだか話が壮大になってきてしまいました。多分、微熱のせいです。許してください。
 さて、先日26日に行われました、わがソロユニット「ネオン警察」のレコ発イヴェントも無事終了。ご来場のお客様、そして出演いただいた、ししはらサン(こまどり社)、蜂鳥あみ太くんと佐藤真也さん、そして、オレの相方のMARI、みんな有難うございました。
 会場となった「七針」は八丁堀にある中州・・・旧地名を「霊岸島(れいがんじま)」と言うなんともいわくありげな場所にあるハコで、アングラ臭もそこはかと、“秘密の場所”的なこじんまりと非常に雰囲気のあるハコであります。
 
冒頭、ししはらサンのジャーマンロックと獅子舞を核融合させた体当たりの前衛舞踏(?)に続き、ジャック・ブレルやブレヒトのカヴァーを全身網タイツ姿で熱唱してくれた暗黒シャンソンの蜂鳥あみ太(Vo)&佐藤真也(Pf)チーム。そして、SAX片手に再登場のししはらサンとオレのピアノ&ヴォーカルのデュオ編成での「あぶらだこ」の名曲♪<パラノイア>の珍カヴァー・コーナーを挟み、ピアノ担当のMARIを従えてメインイヴェントである我が「ネオン警察」のステージへ。
 オレの相変わらずしどろもどろのMCを挟みつつ、SAX、カシオトーン、オモチャの機関銃、ニセ・テルミン、etc各種小道具を曲ごとにとっかえひっかえしながらステージの途中では差し入れで頂いたドリンク剤を一気飲み、CDの収録曲を全身全霊千鳥足でなんとか完奏。デヴィッド・ボウイと「2001年宇宙の旅」に勝手に捧げたスペース・オペラ風のラスト曲♪<猿が見ていた>では、蜂鳥あみ太くんをステージに呼びオレとの異形のデュエット・タイム。そしてイヴェントのフィナーレではオレもあみ太くんも敬愛して止まないフランスの偉大なシンガー、アダモの有名曲♪<夜のメロディ>(安井かずみ訳詩ヴァージョン)を、オレが打ち込みで作ったインダストリアル風なカラオケに乗せ出演者全員で熱唱~爆死~灰となり、大団円を迎えたのであります。真夏の八丁堀は霊岸島の呪われた夜は更けて・・・。 みなさん、おつかれさまでした。(▲写真提供:小宮さん)

 

さて、肝心のCDのほうも27日(土)に全世界、じゃなくて全国一斉販売開始となりました。とにかく1枚でも売れてくれることを願うのみであります。アルバム「空間の犯罪」は下記通販サイト(楽天、HMV、タワーレコードの通販サイトでも注文可)、他にて発売中であります(ディスク・ユニオンでは店頭でも取り扱っております)。よろしくお願いします。また、私まで直接お申し込みいただいてもOKです。

AMAZON http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
ディスク・ユニオン http://diskunion.net/jp/ct/list/0/72352330
(▲ディスクユニオンで購入されると特典CD-Rが付きます)
ブリッジ http://bridge.shop-pro.jp/?pid=60188558


 そして、微熱ごときで寝ているヒマはありません。今週木曜日、8月1日は東高円寺UFO-CLUBで雑誌「TRASH-UP!!」と我がダンボール・バットとの恒例の共同企画イヴェント【ニューウェイヴ天下御免】の第4弾を開催!!DJは編集長の屑山さん!!クソ暑い夏だからこそCOOLにニューウェイヴってことで、無理矢理我がダンボール・バットもニューウェイヴ気取りで参戦します!!さらに今回新曲2曲を投入!!ステージの上でぶっ倒れる覚悟で臨みます。点滴用意!!酸素マスク用意!!担架用意!!ステージの上で死ねれば本望!!名もなき屁たれロッカーUFO-CLUBのステージ中に急死!!・・・東スポの三面記事にもなりません。しかし、ブコウスキーの墓参りするまでは死ねんのですよ!!だから今日もドリンク剤で乾杯!!TVで宮崎某氏の映画のCMが流れるたびムカつくのは多分微熱のせい!!※イヴェント詳細は下記<今夜のBGM>の下にございます。
<追伸>
ダンボール・バットの演奏開始時間はPM8:00~8:30ぐらいを予定しておりますが、大幅に時間が変更になる際はツイッター等でお知らせいたします。ご来場お待ちしております。ネオン警察のCDも販売いたします。前売のご予約はこちらをクリックして専用のフォームからどうぞ。当日のお昼まで受け付けております。


★今夜のBGM★
先日、高円寺の場末のレコード店の店内で流れていて気になって入手したイスラエルのバンド&シンガーのコンピCD。そのCDの最後に入っていたのがこの曲。この曲を最後に入れた選者のセンスに脱帽。骨抜きにしたニック・ケイヴを死海の水でさらしてシャバシャバにしたようなへたり具合は生まれた時からどこかのネジが2,3本緩んでるんでしょう。モチベーションとは上げるものではなく下げるものだと説いているカステラの上でひからびたハエか、アンタは?。この曲100回リピートして聴いてたら同志のような気がしてきました。遠くイスラエルの地に我が同志を見つけたのですよ!
♪Bullets Gently Flying Over My Head /  The Incompetents




----------------------------------------------------------------------------------
次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
8月1日(木)東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画第4弾
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.4】
クソ暑い夏こそCOOLにニューウェイヴ!!
PM6:30OPEN / PM7:15 LIVE START / PM10:45 CLOSED
前売予約:¥2000 当日:¥2300 ※いずれもDRINK代¥500要

DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)
ライヴ:
ダンボール・バット、
エレクトリック・リボン、
JEBIOTTO、他全4組

※ダンボール・バットはPM8:00orPM8:30頃~の出演予定
前売予約のお申し込みはこちらのフォームから▼
予約フォーム

----------------------------------------------------------------------------------

▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))






◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


----------------------------------------------------------------------------------


▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
----------------------------------------------------------------------------------
 
■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

--------------------------------------------------------------------

 


▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



----------------------------------------------------------------------------------
 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

2013年7月23日火曜日

「これがオレの答えや!」言うて火炎瓶投げた男は<ネオン警察>のCDを持っていた。

 
 頭文字Sで始まる国民的バンド・・・なんとかオールスターズが活動開始。NHKのニュースまでもがそんなワイドショー並みの低脳なニュースを流している昨今。しょせんその程度の国なのかこの国は。と、くさくさするような情けないような気分に陥る。ユー●ンの曲で唯一嫌いじゃなかった曲「ひこうき●」がオレの嫌いな宮崎某氏の最新アニメ映画のCMに使われているのを見て一瞬で「ひこうき●」が嫌いになりました、この夏。残念なことです。自民党が圧勝で衆参のねじれ解消だとか。ねじれ解消がさも「いいこと」のようにばかり報道するのはなぜか?ねじれはけして悪いことばかりじゃないと思うのはオレだけか?山本太郎ちゃんが当選したらしいですね。まあ、無所属で一人で何もできないでしょうが、せいぜい頑張ってください。応援してます。ところで共産党は「資本主義社会」を否定しているって志位くんがはっきり言ったそうじゃないですか?それが分かっただけでスッキリしました。今後はもっとまっ赤っ赤のカラー打ち出してキューバのカストロ(まだ生きてる?)あたりと手を組めばいいと思います。がんばりたまえ志位くん。いずれにせよ自民圧勝で暗澹たる未来が待ち受けてりるばかり。消費税10パーセントの次は50パーセントですか?貧乏人は道端の雑草でも食って、あるいは「かすみ」でも食って生きてゆくしかありません。世知辛い世の中です。ええと、何の話だっっけ?ああそうそう、ここんとこ体調がすぐれません。冬なら、カゼだ、インフルだ、ノロだ、と原因がハッキリしているからまだいいんですけど、夏の体調悪いのってなんだか原因がよくわからなくてイヤです。まあ、ウチに冷房がないっていう根本的な原因も体調に影響しているのかもしれませんが、冷房への耐性がもともとあまりないので冷房つけたらつけたでまた具合悪くなったりするのかもしれません。やれやれ。とにかくこの殺人的なクソっ夏が一刻も早く過ぎ去ってくれるのを塩水なめながらやり過ごすほかありません。

 さて、早いことに今週の金曜日(26日)はもう我が「ネオン警察」のライヴじゃないですか!!翌27日に発売になる1stCD「空間の犯罪」を先週CDの配給業者に納品いたしました。何枚取ってくれるのか不安でしたが、初回なんとか150枚納品することができました。100枚売れればなんとかプレス代の借金が返せるのですが、とりあえずは初回納品分の150枚完売、そして追加納品を目指します!!
 で、昨晩はその今週金曜日に開催するネオン警察のレコ発イヴェントに向けての最終リハを相方でピアノ担当のMARIと明大前のスタジオに篭ってやってまいりました。ダンボール・バットのように鉄壁のアレンジでキメキメという世界とは間逆の世界を目指しておりますからハッキリ言ってリハとかやらなくてもいいわけです。つまりぶっつけ本番でその場その場のノリや呼吸や空気感で曲のアレンジや進行、テンポがどうにでも変化できて、ハプニングにも対応できる、そういう柔軟なユニットを目指しておるわけです、このネオン警察は。とは言えそれは理想の話でまだまだそこまでの芸の域に到達するには100年早いんであります。だからやはりまだまだリハは必要なんであります。エヘヘ。
 今回のレコ発ライヴは、CD収録曲全曲(インスト曲除く)+ α をやるのですが、ネオン警察のライヴの回を重ねるごとにオレが使うガラクタ(小道具)が増えてゆくのが気になります。テルミンもどきや、カシオトーンや、得体の知れない打楽器、ゴミetc。今回も新しいガラクタが加わっております。その辺りもご注目ください。また、曲自体も今回のライヴ用にアレンジを変えたものもあります。そしてなにより、会場となる八丁堀の「七針」。この店の雰囲気がネオン警察の世界にピッタリなんであります。なんともアンダーグラウンドだけどもナチュラルな佇まいの独特の地下空間。前回、突然段ボールの企画に呼ばれて出させていただいたのですが、いっぺんで気に入り、今回のレコ発の会場に選んだのであります。CDで聴くネオン警察もそれはそれでいいのですが、CD以上に生々しくより叙情的で破壊的な迫力のライヴ演奏を雰囲気満点のハコで味わっていただきたく思います。また、ネオン警察結成のヒントをくれたと言っても過言ではない暗黒シャンソン界の貴公子「蜂鳥あみ太=4号」、ネオン警察のデヴューライヴにも参戦していただいた謎の前衛“しし舞”を演じる「ししはら慎太郎」(こまどり社)の両氏が今回ゲストに駆けつけてくれます。両氏それぞれとのコラボ・コーナーもご用意。こちらも見逃せません。そして、会場でCDをお買い上げの方には(定価1200円+税のところ¥1000円で販売!!)、特製缶バッヂ(直径6cm弱)と非売品CD-R(たいしたものは入ってませんが!)をプレゼント。ご希望の方にはその場でサインもお入れいたします。もうこれは見逃せませんよ、奥さん!!地下鉄日比谷線「八丁堀」駅下車徒歩3~4分。チケットは当日券のみですが、ご来場の方全員入れます。保障します(笑)。料金2000円のみ。ドリンクは持ち込みOK。店内でもジュース&ビール格安で販売しております。是非!是非!是非!是非!お待ちしております!地獄で、いや、会場でお逢いいたしましょう。(※ネオン警察のステージはPM8:30頃~。その他、ライヴ詳細は下記参照ください)

 「これがオレの答えや!!」・・・そう言って男は隠し持っていた火炎ビンを放り投げたと言います。先日の例の関西某所での区役所放火事件です。税金(固定資産税)を滞納していたためマンションやら口座を差し押さえられた挙句送られてきた督促状に腹を立てての凶行だったと聞きます。なんとも自分勝手な犯行ではありますが、あの犯人の男は、オレの明日の姿かもしれない!!一瞬そう思ったのも事実です。いや、オレにそんな「勇気」があったなら今頃こんなクーラーも無い部屋でチマチマとカネにもならんブログなんて書いていないでしょう。もしオレが「これがオレの答えや!!」と言ってライヴ中ステージの上でパンツ下ろしておもむろに脱糞し始めたら、「おお!!とうとうやりやがったわ!!」「ついにAMIは吹っ切れてあちら側の世界へ突き抜けたぞ!!」・・・そう思って寛大な心で受け止めてやってください。みんな何かに、みんな誰かにブチ切れそうになるのを堪えながら毎日必死にセコセコ地面に這いつくばるようにして生きているのです。あなたの心の内に溜まっているものは何ですか?さあ、思いのたけをブチまけてください。明日発狂するのはアナタかもしれないし、オレかもしれない。ほら、目の前のコカ・コーラのビンが火炎瓶に見えてきました。
 夏、かしこ。



★今夜のBGM★
日本ジャマイカ計画進行中。国会議事堂ぶっ壊して跡地で大規模に「葉っぱ」栽培。ドデカイ掘っ立て小屋みたいなスタジオおっ建ててFOSTEXの8trオープンリールデッキ100台稼動テープエコー100台グワングワン言わしてDUBレコード量産。アベノミクス・レーベルから鈴木宗男のDUBとかどおよ?クソ暑い中しかめっツラしてバカな上司の言うなりになって日々の奴隷仕事ごくろさん(オレ含む)。もう、ネクタイなんか外してさ、短パン一丁でヘラヘラ生きましょう、と、ノリノリで録音作業中のリー・ペリーさんに敬礼。



----------------------------------------------------------------------

次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
地下鉄日比谷線「八丁堀駅」下車徒歩3分

「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!」
CD先行販売(サイン入り)・非売品オマケ(CD-R&缶バッヂ)ご用意!

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
料金¥2000ポッキリ!
当日券のみですがご来場の方は全員入れます。
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:
ネオン警察
<AMI:Vo, PIANO, SAX, テルミン + MARI:PIANO>
ゲスト:
蜂鳥あみ太=4号(暗黒シャンソン)+佐藤真也<PIANO>、
こまどり社(前衛獅子舞&SAX)
※ゲストとの共演コーナーあり

----------------------------------------------------------------------------------

▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
ttp://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849

2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))



----------------------------------------------------------------------------------
次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
8月1日(木)東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画第4弾
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.4】
クソ暑い夏こそCOOLにニューウェイヴ!!
PM6:30OPEN / PM7:15 LIVE START
前売予約:¥2000 当日:¥2300 ※いずれもDRINK代¥500要

DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)
ライヴ:
ダンボール・バット、
エレクトリック・リボン、
JEBIOTTO、他全4組

※ダンボール・バットはPM8:30頃の出演予定
前売予約のお申し込みはこちらのフォームから▼
予約フォーム




◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


----------------------------------------------------------------------------------


▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
----------------------------------------------------------------------------------
 
■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

--------------------------------------------------------------------

 


▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



----------------------------------------------------------------------------------
 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

2013年7月14日日曜日

みんながシアワセにくらせますようにと願いながら分裂症気味のCDを味わった七夕の夜。

 
 先日の七夕の日、近所のスーパーの店頭に竹が飾られておりました。その竹には客が書いたとおぼしき無数の短冊が風に揺られてそよいでおりました。その中のたまたま目に入った一枚。小学生くらいの子供が書いたふうなヨレた字で「今よりも広い家にすんで、みんなでしあわせにくらせますように」、と。その文面を見た瞬間、その子供は今現在、橋の下の掘っ立て小屋(あしたのジョーの「丹下ジム」みたいな・・・)のような家に住んでいて、しかも父親がアル中かなにかで毎日母親に暴力を振るって、云々・・・そういう日々の壮絶なくらしぶりが子供にそういう願い事を書かせたのではないか、と。それを書いた子供の身の上を案じたものですが、それはオレの考えすぎで、どこぞのマセたガキが書いた単なる戯言(たわごと)だったのかもしれません。いずれにせよ、今オレが短冊に願い事を書くとすればそれはただ一つ。「ロト7が当りますように」・・・じゃなくて、「自民党が大敗しますように」・・・じゃなくって、「ネオン警察のCDが売れますように」、と。
 
というわけで、間もなく発売(7月27日)!!わがソロユニット「ネオン警察」の最初で最後の(?)アルバム【空間の犯罪】収録の10曲を収録順に以下に解題。製作期間約8ヶ月。バンド活動の合間を縫って作詞作曲演奏録音ミックス、そしてジャケットの写真撮影まで一人でこなした入魂&混迷のデヴィッド・リンチの「砂の惑星」のような大作にして失敗作との評も・・・。CDの帯に入ったカーネーションの直枝センセイから無理矢理頂戴した「脳内宇宙に於ける実況録音盤。名盤誕生!」というコメントの重みにCDが押し潰されそうになっております!!

①「フューチャー・ナウ」
何を血迷ったかオレが作った最初で最後の(多分)、人類へ向けたメッセージソングらしきもの。日頃のクサクサした気分がこういう詞を書かせたのかも。タイトルはイギリスのプログレ畑じゃ超有名人のピ-ター・ハミル氏の78年作の同名アルバム(曲)から拝借。イントロだけはロマンチック。歌詞に「糞(くそ)」という言葉を使うかどうか悩んだがあえて使ってみた。まあ、あと50年ももたないでしょうな地球は!!
②「冬の蠅」
 exスラップ・ハッピーのダグマー・クラウゼのブレヒト・カヴァー・アルバムのジャケをじーっと見てたら出来た曲。ライヴん時はもっと凶暴になります。タイトルは梶井基次郎の短編「冬の蠅」から拝借。ワイヤー、アレックス・チルトン、ムーンライダーズらの蠅をテーマにした曲からのイメージも多少混入。「唐紙(からかみ)」だの「茶碗」だのと言ったわざと日本的な言葉を入れて湿り気を演出。ニセ・テルミン使用。
③「ドブさらい」
 exジャックスの早川義夫氏の名作1stソロアルバム「かっこいいことは・・・」をン十年ぶりに聴いて影響されて出来た曲。歌い方には師・前川清氏(クールファイヴ)のムード歌謡のエキスも少々混入。
④「四月馬鹿は地中海で」
わが師レナード・コーエンの初期ベスト盤の黄ばんだモノトーンのジャケ見てたらパッとひらめいたこのタイトル(師はかつて地中海のイドラ島に住んでおられました)。エンディング部分はエセ・ゴスペルばりに歌いこんでおります。粉ジュースを溶かしたような真っ青な地中海の見える丘で死にたい。
 ⑤「独逸人のように」
冒頭の「独逸(ドイツ)人のように~」って歌詞だけで1曲聴かせようとするコケ脅し的ナンバー。アルバム中唯一浮いているような気がしますがまあいいでしょう。ゲルニカ(戸川順ちゃんの)風にしようとしたがダメだった。歌詞の「どこまでも伸びる~コンクリート・ハイウェイ」ってのはアウトバーンのこと。同じく「ザワークラウト」ってぇのはドイツ人の好きなキャベツの酢漬け。数多のクラウト・ロックに捧グルグル。
 ⑥「東雲」
しののめ、と読む。急遽作ったインスト小品。マカロニ的なエンニオ・モリコーネの血が騒いだのであります。
 ⑦「キャバレェは雪国」
10分弱に及ぶ本盤中の見せ場の一つ。敬愛する浅川マキさんからの影響大。途中のフリーなSAXは阿部薫氏のつもりでよろしく。ぐでんぐでんに酔っ払って吉幾三の「雪国」をカラオケでいい気分で歌っていたボッタクリのキャバレーは実はトルコ人の経営するノーパンしゃぶしゃぶの店だった的な白昼夢と昔の色恋沙汰回顧録。暗黒。
 ⑧「木霊」
「木霊」という漢字二文字の字面とその言葉の響きからイメージをかきたてられて書いた歌詞。前の⑦曲目から一変、静寂で清涼感(?)溢れるタッチは本盤中最もお気に入りのナンバー。コクトー・ツインズなんかが健在だった頃の耽美派・英国「4AD」レーベルあたりも意識。歌詞に「メシ炊く女」とか「のっぺらぼう」とかが出てきますが、普段あまり歌詞とかには使われない言葉を積極的に取り入れてどう魅力的に聴かせられるか、これはオレの永遠のテーマでもあります。あん、なに語ってんだ、オレ?
⑨「サルが見ていた」
人工衛星の窓からぶっ壊れてゆく地球を見下ろしてるのは1匹のサルだった!!デヴィッド・ボウイ「スペース・オデッティ」へのプチ・アンサー・ソングとでも言っておけば聴こえはいいか? 後半の「Earth! Ape! Me!」の連呼はラヴ&ロケット(exバウハウス)のアルバム「Earth, Sun, Moon」から連想。
 ⑩「ルームサーヴィス」
バックのシンセのストリングスがいい感じに終末観を演出。歌詞に出てくるホテルの部屋は「550階」。映画<ブレードランナー>のタイレル・コーポレーションのビルとか倉橋由美子氏・著による「囚人」などのイメージも混入。この曲が出来たおかげでこの「ネオン警察」をやろうと決心した記念すべきナンバー。完成した次の日には岡村詩野さんが当時やっていたラジオ番組に音源を送り付け、その週のうちにオンエアになり「ダンボール・バットより好きかも・・・」と言わしめた問題のナンバー。

 以上10曲、カンタンではありますがよろしくおねがいします。なお、アルバムタイトルの「空間の犯罪」とは、感銘を受けた武田泰淳氏・著による同名短編のタイトルから拝借。その短編を読めば「ジャケット写真」の意味が分かります(中公文庫・武田泰淳異色短編集「ニセ札つかいの手記」に収録)。
 追伸:なんと実は既に本盤の予約販売が開始されている模様!!物好きな方、気の早い方は下記各オンラインショップにて是非!!最低100枚売れないと借金が返せないんで、なにとぞ!!
 ▼アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBEFLVK/
▼ディスクユニオン
http://diskunion.net/portal/ct/detail/IND12849
※なお、7月26日(金)の八丁堀「七針」でのレコ発イヴェント(下記告知参照)の際にお買い求めの方には非売品CD-Rと特製缶バッヂ(直径6cm弱)をプレゼント。さらにご希望の方にはその場でオレのサインをお入れいたします!!ヒマな方は是非足をお運びください。地獄の底よりお待ちしております!!
----------------------------------------------------



▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))

----------------------------------------------------------------------------------


★今夜のBGM★
前回のブログに引き続き、我がダンボール・バットの最新ナンバーをスタジオライヴ映像とともにお送りいたします。曲は「岬にて」。よろしくおねがいします。 <


----------------------------------------------------------------------

次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!」
CD先行販売(サイン入り)・非売品オマケご用意!

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
料金¥2000ポッキリ!(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:
ネオン警察
<AMI:Vo, PIANO, SAX, テルミン + MARI:PIANO>
ゲスト:
蜂鳥あみ太=4号(暗黒シャンソン)+佐藤真也<PIANO>、
こまどり社(前衛獅子舞&SAX)
※ゲストとの共演コーナーあり


----------------------------------------------------------------------------------

次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
8月1日(木)東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画第4弾
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.4】
PM6:30OPEN / PM7:15 LIVE START
※出演者調整中
DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)




◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


----------------------------------------------------------------------------------
▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
----------------------------------------------------------------------------------
 
■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

--------------------------------------------------------------------

 


▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



----------------------------------------------------------------------------------
 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

2013年7月2日火曜日

ブコウスキーを読みながらこの世とあの世の境界線をまたぐオバサンの気持ちが分かった夜。


 子供の頃、霊柩車を見かけたら両手の親指を隠さないと親の死に目に会えないだとかなんだとかいう言い伝え(?)のようなものをまことしやかに誰ともなく聞かされそれを実行していた記憶がある。いわゆるジンクスというやつの一種でしょうか?きのう仕事帰りに自宅のある地下鉄の駅の改札を出たあたりからオレの前を歩いているオバサンの異様な行動に気付いたのです。他の人はとくに気付く様子は全く無く気付いたのはオレだけのようでした。階段の前に来るとまず両足をきちんと揃えて立ち位置を慎重に確かめてから何か思いつめた様子で階段を登り、地上の歩道に出た途端、道路に貼り付けてある黄色いパネル(?)・・・盲人の人が歩くときのガイドとなるボコボコしたあの黄色いパネル・・・の前でまた両足を揃え立ち止まり思いつめたようにそれを“またぐ”のです。行く先々現れるその黄色のパネルに対し同じ行動を繰り返していました。さらに下水の側溝のフタに対しても。まるでそれらが何か障害物、或いはこちらの世界とあちらの世界との境界線かなにかで、そのオバサンにしてみれば触れては(踏んでは)いけない邪悪なものなのかもしれません。それがジンクスの一種なのか、なにか宗教系のものなのか、宇宙からの電波に支配されているのかは分かりませんが、やがてオバサンは近所のスーパーマーケットへと吸い込まれていきました。みんなイカレてんだな。みんな疲れてんだな。ヘトヘトになってんのはオレだけじゃないだな、と、オバサンの背中に向け少々同情の念。
 オレも疲れている。一日中、電卓だのパソコンのテンキー叩いて針の穴を通すような小数点以下の数字とにらめっこして売り上げがどうだとか件数がどうだとかノルマがどうだとか効率がどうだとかにいちいち一喜一憂し鼻息を荒げる人たち。そういう仕事をこれまた「天職」とばかりに楽しそうに意気揚々とこなすような人たちと過去にも仕事をしてきたし今もしている。ほんと疲れる。電卓叩くのに躍起になっている間にも福島の原発の汚染水はどんどん溜まってゆくし、北朝鮮の弾道ミサイルは虎視眈々と東京を狙っているし、アフリカじゃ飢饉で子供が次々死んでいるのだが、そういうことには一切無関心のようだ。電卓の液晶画面にはじき出される数字、数字、数字、数字、数字、数字、数字・・・が彼らには全てなのだ。そういう人たちを間近に見ているだけで精気を根こそぎ吸い取られる。せめてもの救いはそういう人間(向こう側の人間)にならなくて良かったな、ということのみ。いやならなくて良かったというか、幸か不幸かなれなかったからこそ、今もこうして安給料の奴隷のような一介の派遣社員として社会の底辺にへばりついて生きてゆくしか術がないのでありますが・・・。
 そんな日々の疲れを引きずりながらも、わずかな時間をやりくりし、バンドの曲を作り、ソロの曲を作り、リハをやり、PVを撮影し、編集し、ライヴの告知をやり、チラシを作り、こうして誰かに読まれることもないゴミのようなブログを書き綴っておるわけです、この東京砂漠の片隅で。よくやってるな、オレ。と、自分で自分を誉めてやりたくなるときがあります。たまに。しかし、こんなハードなサイクルを続けていたらそのうちパンクする日が来るのは目に見えています。もし、街の中で、歩道に貼ってある黄色い盲人用パネルをいちいちまたいで歩いている思いつめたようなオレを見かけたとしてもどうかそっとしておいてください。
 こんな狂っている日々の生活、社会の中で辛うじて今の今まで自分の精神を支えることが出来たのは我が師、チャールズ・ブコウスキーの存在なくしては有り得なかったろうと思う。オレにとってブコウスキーの著書は、オレにとっての聖書、或いはコーランのようなも、と以前のブログで書いたような記憶があります。ほんとうにそうなのです。最近、久々に、短編集「ありきたりの狂気の物語」を引っ張り出して読んでいます。ン十年前に最初に買った本はもうボロボロになってしまい、今読んでるのはその後買い換えた2代目。すでに、あっちこっち気になる文章にボールペンで線を引きまくり気になるページの角には折り目がつきすでに2代目もオシャカ寸前。

「・・・失業して、部屋を追い出され、そして(たぶん)正気からもつきはなされていた当時、私は飲んでばかりいた。・・・(中略)・・・社会に対する恨みは微塵(みじん)もなかった。そもそも社会に属していなかった。そんなことはずっと前からわかっていた。・・・」
(同著<狂った生きもの>より)

 短編集の冒頭からこの調子でオレの心は一気に持っていかれる。達観している。どうしたらこんな境地へと至れるのか?酒をまっ昼間から浴びるほど飲み続ければ至れるのか?こんなのは孔子か老子かシャカかサイババかサン・ラかブコウスキーにしか到達できない境地じゃなかろうか。
 合わせて本書の巻末に書いてあった訳者(青野聰氏)によるあとがきにイイ事が書いてあったのでついでに記しておきます。

「小説というのはこの社会、この世界に対しての異議申し立てである。もし一冊の本でこの社会を爆破することができたら、こんな素晴らしいことはない。できない。できないがゆえに書き続ける。同化することは腐ること。堕落することだ。であるならば死ぬその日まで異議申し立てできる姿勢を崩さず、書き続けることである。」
(同著・訳者あとがきより)

 なるほど、異議なし。おれもできることなら死ぬその日まで世間様に異議申し立てするような(?)オレにしかできない音楽を奏でていきたいと思う。思うが、喰うためにはどうしても自分を殺して社会と交わってゆかなければならない部分が生じてくるだろう。表面上だけでも社会と同化している風を装わなければ他人(とくに“向こう側の人間”)とはやってゆけない。「同化することは腐ること」。たとえそれが表面上だけの「同化」だとしても、日々、わずかなあぶく銭を稼ぐため、たったそれだけのことのためだけに社会に同化ししがみついているオレなどは、もうとっくに精神の根っこまで細胞の一つ一つまで腐っているのかも知れない。

「成功を夢みてるやつらがじつにたくさんいて、いがみあってるやつらがじつにたくさんいる。そして、てっぺんには、そこに値するやつは数人しかいなくて当然なのに、じつにたくさんのやつらがそこにいる。かくして全体が裂けて破れて崩れてくる。上から下へ、下から上へと。」
(同著「ポピュラー・マン」より)

 おやすみなさい。ここ東京砂漠の片すみより愛を込めて。



★今夜のBGM★
本邦初公開。ダンボール・バットの最新ナンバー「ダーク・スター」をスタジオライヴ動画でお届け。ピンクフロイド「ダーク・サイド・ムーン」への返答か、本曲でポジパン歌謡ロックなるジャンルの確立か?ちなみにタイトルの「ダーク・スター」は前衛ギタリスト、ヘンリー・カイザー氏のレコードに入っていた曲のタイトルからそのまま拝借(原曲はグレイトフルデッドの曲だとか。)。曲はなぜか後期ルースターズをバックに歌う浅川マキ的(?)な世界を勝手に妄想して作ったつもりなんですが果たしてあなたの耳にはどう届きますやら・・・。次回8月1日のライヴで初お披露目予定です。
♪DARK STAR / DANBALL BAT(2013年)






----------------------------------------------------------------------

次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
料金¥2000ポッキリ!(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:
ネオン警察
<AMI:Vo, PIANO, SAX, テルミン + MARI:PIANO>
ゲスト:
蜂鳥あみ太=4号(暗黒シャンソン)+佐藤真也<PIANO>、
こまどり社(前衛獅子舞&SAX)
※ゲストとの共演コーナーあり


----------------------------------------------------------------------------------

次回「ダンボール・バット」ライヴ情報:
8月1日(木)東高円寺UFO-CLUBにて
雑誌「TRASH-UP!!」+ダンボール・バット共同企画第4弾
【ニューウェイヴ天下御免 VOL.4】
PM6:30OPEN / PM7:15 LIVE START
※出演者調整中
DJ:屑山屑男(TRASH-UP!!編集長)

----------------------------------------------------





▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))
----------------------------------------------------------------------------------



◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


----------------------------------------------------------------------------------
▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
----------------------------------------------------------------------------------
 
■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

--------------------------------------------------------------------

 


▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



----------------------------------------------------------------------------------
 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)