2013年5月23日木曜日

異国のカノジョがUFOに乗ってピチカートファイヴの幻を見た夜。


 今日、奴隷農場(会社)からの帰り、クタクタんなって電車から降り立ち高架になっているJR高円寺駅のホームの端から西の空を見やれば錆びたピンサロの看板越しにまるで溶鉱炉で溶かされる丸い巨大な鉄の塊のような太陽がオレに何かを語りかけているような気がしたものです。きっと世界の終わりの日に見る太陽もこんなキチガイじみた真っ赤な色をしているんじゃなかろうかとオレに思わせたのはヘッドフォンから大音量で流れていたロバート・フィリップの凶悪なギターのせいだったのかもしれません。
 さて報告が遅くなりました。いや、報告するようなことも別にありませんが、先週の木曜日に開催された雑誌「トラッシュ・アップ」とウチのバンド「ダンボール・バット」の共同企画ライヴイヴェント第3弾・・・【ニューウェイヴ天下御免VOL.3】も無事終了しました。まったく昼間はあんな初夏のようないい天気ですっかり安心していたら夕方から急変!(笑)前回のオレのソロ「ネオン警察」のライヴの日も近年稀に見る大嵐に見回れ、今回もまた?!、と、「雨男」の面目躍如であります。ハハハハ。天候も客足に響いたのでしょう。おかげさまで、今回は「赤字」になってしまいましたが、太っ腹の屑山編集長が「ここはボクが持ちましょう!」と助け舟を出していただきなんとも恐縮至極な一夜でありました。出演していただいたバンドさんたち(うさぎの兵隊は待機。、BARAMON、FALSETTOS)もそれぞれにユニークなサウンドと迫力のステージでイヴェントを盛り上げていただきました。ありがとうございました。イヴェント・タイトルに「ニュー・ウェイヴ」とあるぐらいだからさぞかし「ニュー・ウェイヴ」なイヴェントなんだろうと思われるかもしれませんが、すでにシリーズ3回目にしてタイトルは“あって無いようなもの”と化しつつあり(笑)、イイ意味でのボーダーレス状態、先の読めないイヴェントになってまいりました。ニュー・ウェイヴ=新しい波ってこってすから、まあ、新しい波を感じる音ならなんでもいいんじゃねーっすか?ってな持っていき方でこれからもいきましょう、編集長殿!!
 え?ところでダンボール・バットの音が“新しい波”かって?まあ、若干、ヘドロや諸々のゴミ芥、糞尿の類で濁った波ではありますが、波は波。少々時代遅れではありますが大目に見てやってつかわさい。いや、でもね、客席で観ていた外国人のお客さん(女子)に、ライヴ後、ウチのコーラス担当のメンバーが声をかけられたって言うんですよ。「ピチカート・ファイヴみたかったネ!」って(一同・爆)。それってホメ言葉?イキなブラック・ジョーク?(笑)。もし小西康陽センセイがその場で聞いてたら腹抱えて笑ったでしょうな!!いやいやいくらなんでもそりゃ飛躍し過ぎじゃないですか?いやでも分かりませんよ。異国の人の耳には事実そう聴こえたのかもしれませんからね。オレと野宮真貴がダブッて観えたのかもしれせんね。エヘヘ。ダンボール・バットも「ネオ渋谷系・・・さらにその先の異分子たち」なんていう売り出し方で案外イケるんじゃないの?と、オレにまた淡い期待を抱かせてくれた夜でもありました。そうだよ、東京の片隅でいつまでもチマチマやっててもラチ明かねぇーし、いっそ海外に打って出ようじゃねぇーの、と、パスポートすら持ったことのないオレが一升瓶振り回しながら酔いに任せてほざいても始まりません。ハハハハ。
 ところで、その日のダンボール・バットのステージの模様は下段「今夜のBGM」コーナーでご紹介させていただいております。キーボードレス編成でのライヴも板に付いてきたのではないでしょうか?よりタイトによりダイナミックに生まれ変わったダンボール・バット。超ダイジェスト映像ではありますがご覧いただければ幸いであります。
 そして、昨晩見た夢ん中でこれまた見知らぬガイジンさんに「次のライヴはどこでやるの?」と、UFO-CLUBの楽屋で質問されたオレは「次は、“円盤”でやるよ、“円盤”で!」と答えたのですが、「え?円盤?ここ“UFO”でしょ?ここのこと?」、と“円盤”と“UFO-CLUB”がごっちゃになり話が通じず、“円盤”の地図を書いてあげようとするのですが手が震えて全然地図が書けずにオロオロするオレ、そんなどーでもいい蛭子能収のマンガみたいな夢でしたが、いや、事実、今週の土曜日、5月25日にダンボール・バットではなくオレのソロユニット「ネオン警察」のライヴをJR高円寺駅近くの秘境スポットとしても有名な(笑)CDショップ「円盤」でやることになっているのです。
 出演はウチを入れて全3組。しかし共演者の素性がほとんど分かりません(笑)。話だけ聞くとかなり手強そうなのは事実であります。もしかするとこの日、我が「ネオン警察」が一番まともで一番地味かもしれない(笑)。対するは、自作のヘンな楽器を操る高円寺在住のニュージーランド人・物理学者(!)、それと、突然段ボールをさらにグンニャリとゲル状にしたようなユルユルのサウンドを奏でるという京都出身の超ベテランバンドの二組。やべーよ、こりゃ。適当にチャラっとやって終わりにしようかと思っていたんですけど、適当にやっていたら返り血を浴びそうなメンツです。どうやらオレの対抗意識に火が着いたようです(笑)。どこまで張り合えるかは甚だ疑問ではありますが、やれるだけのことはやってみよう、という気持ちになってまいりました。
 しかし、今回のライヴ、オレもピアノ担当のマリもお互い時間が無く、前回のライヴからまったくリハーサルはやっておらず(当日のリハも無し!)、打ち合わせもほぼ無しという、言ってみれば当日行き当たりバッタリのライヴになりそうなのであります。イッツ・ハプニングであります。しかも、その強力な共演者に対抗すべく新たな「試み」も予定中。オレにしてみれば、ついにここまで来たか!!・・・というぐらいの試みです。いや別に裸踊りをするとか、ガラスの破片で切りつけて自らの血で相田みつをの書を模写するとかそういうのとは違いますが、しいて言えば、ジョン・ケージとパンソリ(或いは浪曲)の融合とでも言っておきましょうか。なんちって。ちと大袈裟やな。ま、とにかく、当日、気分が乗ったらやる予定(いい加減!・・・笑)。
 基本的にネオン警察のライヴはオレの歌(&SAX、テルミン、カシオトーン、諸々のゴミ楽器)とMARIのピアノのみによる至極シンプルなサウンド。常々やっているバンド・・・ダンボール・バットでのガッチリ決ったいわゆるROCK的なアレンジの下でのアンサンブルとは間逆のもっと自由でフレキシブルで空気の流れのような善寺の石庭のような(?)サウンドスタイルを目指したユニットでもあります。そして、さらにそれはどんな状況下でも演奏できる、対応できる、そんな強靭さも備え持ちたいというのがオレの理想であります。マイクが無かろうが、電気が無かろうが、空気が無かろうが・・・いや、空気無かったら死にますがな・・・ピアノが無ければその辺に落ちてる石や空き缶や棒切れ叩いて伴奏代わりに鼻歌の20曲や30曲が歌えるような強靭さが無ければだめだなと、音楽に対しネンな悟りを開きつつある最近のオレ、大丈夫?!
埴谷雄高の全集を枕に今夜はおやすみなさい。

※25日(土)のイヴェントは当日券のみです。開場PM7:00 開演PM7:30(詳細下記)

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★今夜のBGM★
ダンボール・バットの先日のステージより。超ダイジェスト映像。「残雪無宿」他。

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次回「ネオン警察」(AMIソロ)ライヴ情報
2013年5月25日(土)

高円寺「円盤」にて
JR高円寺駅下車南口を出て吉祥寺方面に電車の高架に沿って徒歩3分。焼鳥「大将」の先、2F。

「Mark Sadgrove presents」

PM19:00 OPEN 19:30 START
¥1500(当日券のみ)

出演:GALAKUTA/Mark Sadgrove/ネオン警察

★自作の楽器を操る、高円寺在住のニュージーランド人・物理学者
MARK SADGROVE主催の定期イヴェント。


2013年7月26日(金)
八丁堀「七針」にて
「ネオン警察・レコ発~八丁堀に電気クラゲが出た!(仮)」
CD先行販売(サイン入り)・オマケご用意予定

PM19:00 OPEN / PM19:30 START
予価¥2000(当日券のみ)
※ドリンク持ち込みOK
(店内でもビール¥300、ジュース¥200等販売しております)

出演:ネオン警察、蜂鳥あみ太=4号、他
※詳細調整中

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▼ネオン警察1stCD「空間の犯罪」発売告知PV
2013年7月27日発売/全10曲(42分)/¥1200+税/歌詞付/
CD「帯」推薦文:直枝政広(カーネーション)
解説:岡村詩野(音楽評論家)/
ライナー寄書き:蔦木俊二(突然段ボール)、
屑山屑男(「TRASH-UP!!」編集長)
ジャケット写真:AMI/デザイン協力:嶋田真由美(「TRASH-UP!!」デザイン室))


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◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼ダンボール・バットNEW ALBUM告知CM


▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』 ▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売 ▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付
▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナー:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)&サミー前田
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE) <以上・敬称略>

▲収録曲
「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」「ファッション革命」「滿民の敵」「シュトラウスは夜に殺せ」「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」「狩人だから」、他全11曲

▼下記各オンラインショップにて販売中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
※ディスク・ユニオン(インディーズ・コーナー)、タワーレコード新宿店、タコシェ(中野ブロードウェイ内)等の店頭でも販売中。
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■「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」全曲高音質ダウンロード販売開始!特集記事も読めます。こちらから!(提供:OTOTOY) http://ototoy.jp/feature/index.php/20120326

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▼DANBALL BAT最新ライヴ映像V▼


「イージー・リスニング、ハード・リスニング」
(LIVE@UFO-CLUB 2013年2月)



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 ▼DANBALL BAT最新PV▼
「ドライ・フルーツ、ドライ・サン」/ダンボール・バット

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル

(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)

 

 

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