2012年1月9日月曜日

馬鹿ヌーヴェルヴァーグ全曲解説。



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ダンボール・バットNEWアルバム発売記念イヴェント
★特殊系総出演!
『馬鹿ヌーヴェルヴァーグの夜』

2012年2月16日(木)

@東高円寺UFO-CLUB
地下鉄丸の内線「東高円寺」駅下車徒歩3分

出演(敬称略)▼出演者名クリックすると動画観れます
[スペシャル・ゲストDJ]
根本敬(特殊漫画家)

[ライヴ]
ダンボール・バット
feat.MARI(from BLACK&BLUE)with AYAKO
犬彦
(JON<犬>+HIKO<from ガーゼ>)
蜂鳥あみ太=4号+佐藤真也(ピアノ)
置メガネ


PM18:30OPEN / PM19:00過ぎDJ-START / PM23:00 CLOSED
前売¥1500/当日¥2000 いずれも+要ドリンク代¥500

★ご来場の方全員に粗品(非売品「缶バッジ」)プレゼント!
★当日はニューアルバムを千円で販売!&ご購入の方に特典ご用意!

前売りのご予約はこちらからお気軽に!
(前売り予約をしたものの、当日都合でお越しになれない場合の当方へのキャンセルのご連絡、及びキャンセル料は不要ですので、お気軽にお申し込みください)


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▼アルバム&レコ発告知CM




▲『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』
▲品番:TSR69002/発売:東京産業レコード
▲2012年1月31日発売予定
▲全11曲(約42分)収録
▲録音・ミックス・プロデュース・作詞作曲:AMI
▲歌と演奏:ダンボール・バット
▲W見開き紙ジャケ仕様/歌詞カード付

▲CD帯コピー文:ROLLY(ローリー)
▲ジャケット写真&デザイン:常盤響
▲ライナーノート:岡村詩野&湯浅学
▲寄書き:白井良明(ムーンライダーズ)
▲ゲスト・シンガー:ジョン<犬>&
イライザ・ロイヤル(エコダムド/ex穴奴隷)
▲サポート・コーラス:MARI(BLACK&BLUE)
<以上・敬称略>

▲収録曲
①赤富士(エロチカ・ジャポン)
②馬鹿ヌーヴェルヴァーグ
③ドライ・フルーツ、ドライ・サン
④ファッション革命
⑤滿民の敵
⑥ラスト・カーニヴァル
⑦シュトラウスは夜に殺せ
⑧渚にて
⑨アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ
⑩狩人だから
⑪プレシャス・タイム(L.A.ハード・レイン)

▼下記各オンラインショップにても予約受付中!
[AMAZON][TOWER RECORDS][DISK UNION][楽天ブックス]
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 ダンボール・バットのニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」。アルバムのジャケの制作をお願いしていた常盤響センセイと年末にすったもんだの挙句、CDプレス業者の年内最終営業日に間に合わず、ジャケのデータの入稿を断念し年を越したわけですが、先日、6日にようやくデータが全て無事入稿完了となりました。今回は「台湾」の工場でのプレスとなるため、完成したブツが手元に届くまでに2~3週間はかかるとのこと。発売日は1月31日。ブツが家に届き、それを今度は問屋へ送り、そこから各CD店へ送られるわけですが、それを考えると、1月31日発売っていうのもかなり微妙になってまいりました。ギリギリかちょっと遅れるか・・・。後は「運」だのみ。せいぜい、台湾で「暴動」やら「天変地異」が起きて工場が操業停止だとか、あるいはCDを載せた貨物便の飛行機が墜落とか、そんなめちゃくちゃなアクシデントが起きないことを祈るのみであります。マスターCDを載せた飛行機がまだ今頃台湾目指して東シナ海上空でもたもたしているっていうのにもうアマゾンやタワレコのオンラインショップにはこの新しいCDが「予約受付中」の文字と共に載っておりました。予約してでも買いたいというモノ好きな方は是非ご予約お願いします。

 さて、本日は、そのニューアルバムに収録されている各曲の簡単な解説を書かせていただきました。よろしくどうぞ。


①赤富士(エロチカ・ジャポン) <1’54”> Aka-Fuji (Erotica Japon)
アルバムのオープニング用に書き下ろしたインスト小品。伊福部昭+ガレージロック+ロマンポルノ?

②馬鹿ヌーヴェルヴァーグ <3’26”> Damn! Nouvelle Vague
曲名はニック・ケイヴの詩集の中にあった、とある詩のタイトルから起草。プラスチック・ベルトランあたりにも歌っていただきたいニューウェイヴ風POPナンバー。ライヴでやる時はパンクかぶれのフランス人を演じているつもり。中間部はなぜか有名な西部劇のメロを拝借。「馬鹿」とは言っているが、ことさらヌーヴェルヴァーグと呼ばれる一連の映画をけなしているわけではありません。ただ、ゴダールなぞ観てても必ず眠くなるのはオレの器が小さいだけ。「アルファヴィル」だけは例外だけど。

③ドライ・フルーツ/ドライ・サン <4’31”> Dry fruit / Dry Sun
セルジュ・ゲンズブールの♪「Sea, Sex And Sun」を聴いていてなぜかこのタイトルが思いついた。78、9年頃のデヴィッド・ボウイのオクラ入りになったアルバム未収録ナンバーという意味不明なコンセプトの雰囲気を目指した。アンニュイで少しだけ退廃的な。太陽の光ではなく蛍光灯の人工的な明るさ。「作られたロックに説教されるのもうイヤイヤ」という2番の歌詞は最近のJ-POPに対するオレのささやかな抗議です。

④ファッション革命 <3’44”> Fashion Revolution
その昔、かの宮沢りえもカバーしてたっていうデヴィッド・ボウイの♪「Fashion」を聴いていてひらめいたタイトル。曲の一部にモータウン風なリズムも取り入れたグラム風POPナンバー。ジュリー(沢田研二)のアルバムのB面2曲目あたりに入っていそうな感じを狙った。「革命」と言ってるが大したことは歌っていません。音を詰め込み過ぎて、逆にペラペラな紙のような音像になってしまったのが悔やまれる。

⑤滿民の敵 <1”56”> Public enemy feat.ジョン(犬)
「箸休め」的小品。打ち込んでいたシーケンサーの誤作動から生まれたワン・コードのみによる曲。不協和音やミス・トーンをそのまま利用し混沌とした雰囲気を残した。ジョン(犬)のたどたどしいVoとのデュエットで退廃的ムードを演出。これに味をしめ、JONとのデュオ・アルバムの構想も画策中。

⑥ラスト・カーニヴァル <4’46”> Last Carnival
中近東風イントロ部分に、その後作った別のDEMO曲とを合体。最近のライヴではおなじみのR&Rナンバー。曲のエンディング部はストーンズ「悪魔を憐れむ歌」へのオレ流オマージュのつもり。命をかけてなにかを決意した男が明日の旅立ちを前に娼婦たちや酔っ払いたちと飲めや歌えの馬鹿騒ぎをしている図。最期の祭。最期の夜。白いタキシードできめたブライアン・フェリーが歌っているところを勝手に妄想。

⑦シュトラウスは夜に殺せ <3’57”> Kill The Strauss At The Night
雨の上がった夜の新宿ゴールデン街を歩いているときに浮かんだタイトル。とにかく音数が多くて(飽和状態!)ミックスに一番手間取った曲(音を過剰に重ねてしまうのはオレの悪いクセ!)。さわやかな、だけど、ちょっと切ねぇーE.L.O.(エレクトリック・ライト・オーケストラ)風情になりました。できるなら本家ジェフ・リンにプロデュースしてもらって再録音したい曲。ちなみにE.L.O.の「TIME」(‘81)はオレの座右のアルバムの一つ(中古盤屋なら300円以下で売られているので要チェック!)。

⑧渚にて <4’56”> On The Beach
ニール・ヤングの「渚にて」のジャケを眺めていて思いついた曲。アレックス・チルトンなんかへのオマージュも少々。壊れた気だるさを演出したかったのでベーシックトラックは今アルバム中唯一の一発録り。ミス・トーンやズレ、ハウリングもあえてそのままに。最後の「メルド」とは仏語で「クソ」の意。ライヴでは冒頭、ボードレールの詩を朗読。最後のアコギはホルガー・シューカイ(CAN)の異国趣味を意識。

⑨アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ <6’01”> Apocalypse, Do Or Die feat.イライザ・ロイヤル
オレの本来のプログレ趣味がコンパクトに爆発したナンバー。オレの好きな映画「地獄の黙示録」の原作「アポカリプス・ナウ」のアポカリプスという響きに魅せられその言葉をいつか使いたいなと思っていたのですが、今回、この曲で採用。心折れそうになるとき「やるか、やられるか(死ぬか)」という神からの啓示のようなものをいつも自分に言い聞かせているオレです(意味不明)。曲が出来た段階からデュエットものにしようと計画。知人のハードコアバンド「エコダムド」(ex穴奴隷)のヴォーカルのイライザ嬢が適任と依頼。彼女の天然の調子っぱずれな歌がギリギリ感を演出。リディア・ランチとイギーポップのデュエットをイメージ。アコギの録音だけで正月3日間を費やした大作。トッド・ラングレンとホーキング博士にも聴いていただきたい。

⑩狩人だから <3’13”> I’m A Hunter
切なさとダメ男っぶりを、手弾きによるシンセベースとともにローファイなニューロマンティック風ストリングスでコーティング。スティーヴ・ストレンジがやってた「ヴィサージ」あたりが手本かも。少しだけ「化粧」してもいいですか?「下手さ」具合が曲のイメージにマッチしていたため1回目の仮歌をそのまま本テイクに採用。

⑪プレシャス・タイム(L.A.ハード・レイン) <3’51”> Precious Time (L.A. Hard Rain)
前の曲「狩人だから」のAメロを引用改作。アルバムのエンド・ロール用に作ったインスト。ダンボール・バットのもう一人の主軸SAMSONGのハードなギターをたっぷりフューチャア。TVドラマ「マイアミ・ヴァイス」でかかりそうなBGMのその中で聴こえてきそうな80年代チックなギラギラした音色でギターを弾いてくれと注文。中間部の屁のようなSAXはオレ。できればジョルジオ・モロダーにプロデュースして欲しかった。





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▼今夜のBGM▼
新しく始まる大河ドラマの番宣のBGMに事もあろうにEL&Pの「タルカス」が!正確に言えばEL&Pのタルカスをどこぞの輩が生オーケストラで再演したヴァージョン。タルカスといえばオレがプログレを初めて認識した曲(アルバム)であり今でもオレの中での金字塔的地位は揺ぎない。同じプログレコーナーに並んではいるものの、ノイ!やカンを支持する渋谷系にルーツを発するコジャレ若造どもには端にもひっかけてもらえない、その野暮ったいズボンの前チャック開けっぴろげの、エゲツなさ、豪傑さ、したたかさ、そして、そこはかとなく漂う人情肌がオレには頼もしくもあり、いつ聴いても爽快である。お馬鹿なジャケはヒロヤマガタの絵と共に「床の間」に飾るべし。
♪タルカス(抜粋)/エマーソン、レイク&パーマー('71)






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◆ダンボール・バットの待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」は2012年1月31日発売です。
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼、サポート女性コーラス兼ダンサー等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(2012年1月31日発売アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)




▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(2012年1月31日発売アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)




▼DANBALL BATライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 6.12.2011






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