2011年12月12日月曜日

磁性体の中のオレはゴー・ダウン・モーゼ!と言った。



近所のセブンイレブンに買い物へ行ったら、おニャン子クラブぢゃなくて女子十二楽坊でもなくてAKB48のみなさんがにぎにぎしくお出迎えしてくれて、クリスマスケーキやらなにやらをうるさいくらいに薦めてくれました。それにしても今年は震災の影響か例年に比べ街を歩いていてもクリスマスの馬鹿騒ぎムードが若干控えめなような気がしますが気のせいでしょうか?高円寺の商店街のスピーカーから流れてくる山下達郎やワムの曲を脱力感たっぷりにインスト化したBGMの音量もいつになく控えめなのは気のせいでしょうか?キリスト教徒でもないオレが異教徒の祭り事に毎年イラつかせられるこの季節、これくらいのムードならまだ許せるような気がします。それにしてもこの季節、節電が騒がれる中、電球の個数を減らしてまで、電球をLEDに変えてまで、それでもクソ意地になって街中を悪趣味にライトアップする輩の神経が分かりません。一方そんな「捏造」された安っぽい演出目当てにまるで誘蛾灯に誘われて飛んでくる羽虫の如き集まってきてはそれらを眺め薄っぺらなシアワセ気分に浸っている自称中流階級諸氏カップル及びファミリーの神経も分かりかねます。そういう捏造されたイヴェントを何の疑いもなく心から楽しるニンゲンだけがこの社会で生きてゆく資格を与えられているような気がします。「嫌味でしょうか?」「“ひがみ”です」。おお神よ。ゴー・ダウン・モーゼ!今すぐライトアップをライトダウンし静寂で平穏な街並みに戻したもう。ゴルゴダの丘から逃げ延びて、青森県三戸郡新郷村に眠っているというイエス・キリストもきっとそう思っているはず。


さて、部屋の隅をガタガタかき回していたら20年前のデモテープが出てきた。しなびたカセットテープの背ラベルにはマジックで書きなぐった90年~91年というヨレヨレの文字が。タイトルの書かれているものいないものを含めて12,3曲入っている。恐る恐る壊れかけたラジカセにセットしヘッドフォンで真夜中にコッソリ聴いてみる。20年前の自分の声(あんまり変わっていない・・・)と共にカセットテープの茶色の磁性体の中に封印されていた当時住んでいた場末のアパートの湿り気や匂い、空気感までもが再生され、鼓膜を通して20年後の自分の体内にフィードバックさる様は、なんともいたたまれないようなこそばゆいような気持ちで一杯になる。90年~91年というと、ダンボール・バットが自分と現ギターのサムソンとの二人組みのユニットから4人組のバンド編成へと移行するかしないかのちょうどその頃。もちろん、テープにはオレの声に寄り添うようにサムソンのギターの音が被さっている。割と形になっているものもあればスケッチ程度の曲もある。が、総じて稚拙。低レベル。が、捨て去るには惜しい曲もなくはない。ちょっと手を加えれば今でもイケそうな曲もある。サイケ風にガレージ風にエレポップ風にアコギの弾き語りに当時流行っていた「マンチェスター・サウンド(マンチェ・ブーム)」を模倣したようなリズムの曲ありで、当時から自分の作る曲にはまるで一貫性がなかったことを痛感。さらに意味不明な曲も2,3個発見。当時の製作意図が全く不明な曲。究極は、「アンタの事が好っきやねん」なんて20年前の自分に関西弁で歌われた日にゃショック死寸前。ダンボール・バットが関西弁っスよ(笑)。ありえない。そもそもなんで関西弁だったのか?察するに当時好んで聴いていた笠置シヅ子(1914年(大正3年)- 1985年(昭和60年)没。日本の歌手、女優。戦後、「ブギの女王」として一世を風靡した。代表曲「東京ブギウギ」)の影響ではないかと思われるのですが。いずれにせよ、こうして20年前の自分とヒッソリ静まり返ったミッドナイトに対自核byユーライアヒープ。音は今より拙いかもしれないが(単に機材が今よりショボかったという問題だけなのかも・・・)、しかし、やってることは当時からあまり変わっていないような気もする。あまり進化していなような気もする。この20年間オレは何をやってきたのかと深夜にコックリさんにつままれたように呆然とする。せいぜい少しは気の利いた言葉で作詞が出来るようになったことと、テンション・コードの2つ3つが分かるようになったことぐらいの微々たる差でしかないのではないか。20年前学校の校庭に埋めた卒業記念のタイムカプセルよろしく今頃になってポッコリ出てきたカビくさいカセットテープはオレに何を言いに来たのか?「20年後のボクへ。20年後のボクはロック・スターになっていますか?武道館で客席を満員にしていますか?」・・・カセットテープの中のオレよ、残念ながら答えは「NO!」だ。20年後のオレはただの負け犬ロッカーだ。ただの自惚れ屋だ。ただのしなびたウンコの付いたブリーフだ。ただの乞食だ。阿呆だ。なにも変わっていない。“なにも足さない、なにも引かない”・・・まるでどこぞのウィスキーのCMの宣伝コピーのようなオレだ。まあ、それもいいだろう。許せ。未来は明るいだけじゃない。



▼今夜のBGM▼
先週に引き続き手前味噌であいスミマセン。昨年UPしていたダンボール・バットの「狩人だから」という曲のPVなんですが、このたび、ニューアルバム『馬鹿ヌーヴェルヴァーグ』(2012年1月31日発売)に収録されているものと同じ“最新音源”に差し替えたものをUPし直しました。映像自体はほとんど変わっていませんのであしからず。沢田研二のテクノ歌謡名盤「ミスキャスト」のアウトテイク曲風情を目指して作ったニューロマンティック風ナンバーでありますがいかんせんオレの色気が足りておりません。ところでダンボール・バットのニューアルバムのジャケは只今、常盤響センセイの手により鋭意制作中!しばし!
♪「狩人だから」/ダンボール・バット(2011)





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ダンボール・バット今年最後のライヴ決定!!
ギラギラに年越しっ!シット!シット!シット!
12月26日(月) @
東高円寺UFO-CLUBにて
前売り¥1500 当日¥1800 いずれもDRINK代別途¥500要
PM18:30 OPEN PM19:00 START
競演:
オソザキ天使
ある日蔵の中
ハニワニバイシクル、他

※ダンボール・バットの出演時間はPM9:30頃です。
前売りのご予約はこちらからお気軽に!
(前売り予約をしたものの、当日都合でお越しになれない場合の当方へのキャンセルのご連絡、及びキャンセル料は不要ですので、お気軽にお申し込みください)


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◆ダンボール・バットの待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」は2012年1月31日発売です。
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼、サポート女性コーラス兼ダンサー等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼DANBALL BAT最新PV▼
「アポカリプス・ドゥ・オア・ダイ」/ダンボール・バットfeat. イライザ・ロイヤル(2012年1月31日発売アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)




▼DANBALL BAT最新PV▼
「シュトラウスは夜に殺せ」/ダンボール・バット(2012年1月31日発売アルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」より)



▼DANBALL BATライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 6.12.2011






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