2011年9月18日日曜日

夏の終わりの自動便器とブリジット・バルドー。



節電が解除になった途端、またムダな電気の浪費があっちこっちで復活。ホント懲りない阿呆だらけですこの国は。駅に行けば、地下街を歩けば、デパートやコンビニに入れば、再び復活した過剰な照明群が、その下を、その前を通る人間たちの魂を焼き尽くし漂白しフヌケにする。空を見上げれば毒々しいネオンサインの花が咲き乱れ、ひたすら役に立たない情報ばかりを垂れ流し続けるだけのビルの壁面巨大スクリーン、etc。不謹慎を承知で言えば、震災直後の静かで仄(ほの)暗い新宿の夜が今となっては懐かしい。オレが昼間お世話になっている奴隷農場(会社)も、さっそく無駄な電気の垂れ流し復活で仮にも世間体的に多少は名の通った企業としての品位というかモラルを疑います。引き続き節電に努めています、と、入口に張り紙一枚貼っておけばいいじゃないの?1階ロビーの壁一面に埋められたデザインを優先したムダな間接照明が復活し、ずっと消されていた食堂の数台ある巨大な液晶TVも誰も観ていないにもかかわらず昼時ともなれば小堺一機のデカい鼻の穴が大写しにされ、汗だくになって大便を排泄した後は冬でもないのにウォシュレットからホカホカのお湯が肛門目掛けて噴出(つい先日までは“水”だった)される始末。それにしても、節電解除と今から世の中「浮かれて」いて、この冬どーなるんでしょうか?と、北極の白熊でなくても要らぬ心配をしてしまいます。

遅くなりましたが、残暑お見舞い申し上げます。セミはみんな死に絶えたようですがオレはまだこうして生き長らえています。そう、ウォシュレットで思い出しました。先日、喫茶店のトイレに入った途端自動で開く便器のフタに激突しました!!“自動便器”に遭遇するのは人生の中でその時が2回目。なんの心の準備もなくトイレに入った途端いきなりフタが持ち上がる様は、普段そういうシステムに慣れていない者にとって相当ビックリさせられる瞬間であります。未開の土地の原住民があの場にいたら多分ショック死していたことでしょう。さらにオレが困惑したのは「操作パネル」の複雑さ。スイッチ類がやたらついていてどこを押せばウンコが流れてどこを押せばシャワーが噴出しどこを押せばシャワーが止まるのか、尻を出したまま便座の上で操作パネルと押し問答。機械オンチのオレにとってはなかなか冷や汗ものの体験でした。便器の形も一種独特な近未来風情で2001年宇宙の旅に出てきてもおかしくないようなフォルムをしとりますな、あれは。しかし、フタの開閉までを自動にする意味が分かりません。こうしたムダな科学技術の進歩が愚かにも人間をどんどん「退化」させてゆくのでしょう。みなさんも自動便器に遭遇したらくれぐれもご注意あそばせ。


さて、疲労と過労からカラダのあちこちが痛み、中でも肩から首周辺がひどく、整体院なんかに通っちゃっているわけなんですが、肉体的にだけでなくスケジュール的にもいっぱいいっぱいで本当に首が回らなくなってる今日この頃。ブログを更新するどころかボヤくヒマすらない状況であります。好きなレコードも全然聴いてねェーなぁ、最近・・・。そして、その首が回らなくなっている原因でもある、わがダンボール・バットのニュー・アルバムのレコーディングのほうは、最終的なミックス・ダウンがなんとか今週一杯をメドに完了する見通しがついたものの、その次の工程である「マスタリング」を頼もうと思って当りを付けていた業者の対応が思わしくなく、別な業者を探している最中なのであります。それと並行して、CDのプレス業者を選定し、ジャケットの写真とデザインをデザイナー氏(前作に引き続き常盤響センセイ)に発注し、CDに同封するライナー・ノート(解説)を音楽ライター氏(前作に引き続き岡村詩野&湯浅学の両センセイ)に発注し、CDの帯に“寄せ書き”を頂こうと、某ミュージシャン氏(ヒ・ミ・ツ)にコンタクトを取りお願いメールを送り、それよりなにより肝心のCDのディストリビューター(全国のCD店やアマゾンなんかにCDを配給してもらうための卸し問屋)をこれから探さねばならず、そうこうしているうちに宣伝用のPVの制作もそろそろ始めないと・・・、etc。クソ!発狂!発狂!これらを全部一人でやらなければならず、首もろくに回らないのに、日々「目」だけが回っているような状況。ブリジット・バルドーのようなグラマーのスタッフを2,3人雇うか、オレのコピー人間があと3人ぐらい欲しいってのが本音です。どらエモン、なんとかなんとかして~っ!!。CDのプレスも割安の海外プレスを頼むと3週間はかかるそうで、そんなこんなで、どー逆立ちしても、年内リリース(店頭販売)という当初の目標はかなり怪しくなってきました。スミマセン、オレ嘘つきだ(笑)。とにかく今から謝っておきます。最悪、ホームページからの通販での先行販売は可能かと思われますが、年内の「店頭販売」(アマゾン含む)は厳しい状況と言わざるを得ない状況です。こうなったら焦っても仕方ありません。半分開き直りつつ腹を据えて年明けになってもいいから全てにおいて「後悔のない」リリースを目指すのが最善なのでは?。皆様にはご迷惑をおかけしますがオレもすでに全身ボロボロで、日々今にも消え入りそうな「か細い」命を削るようにして全身全霊・誠心誠意・一球入魂・欲しがりません勝つまでは、の思いで作業に取り掛かっております。何卒、どうしようもない阿呆を見るような温かい目と広い親心で今しばらく見守ってやってくださいますよう自動便器の底の底からお願い申し立てまつりアイム・ソーロー。


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▼今夜のBGM▼
コロコロと涼やかな演奏と無邪気だが誘っているような歌声が、北欧の澄んだ夜気とオイルサーデンの味のする塩辛い海水とともにオレの全身にたまった乳酸だとかなんとか酸だのといった疲労物質を中和してくれる。
♪The Meaing of Love / Karin Krog('74)


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◆ダンボール・バットの待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」は11月末発売の予定でしたが延期になりました。
◆ダンボール・バットでは、イヴェントへの出演依頼、サポート女性コーラス兼ダンサー等随時募集中。お問い合わせはこちらから
◆ダンボール・バット公式サイト
http://danballbat.cside.com/


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▼DANBALL BAT最新PV▼
滿民の敵(PUBLIC ENEMY)/DANBALL BAT feat. JON(犬)






▼DANBALL BAT最新ライヴ映像▼
LIVE at UFO-CLUB(TOKYO) on 12.6.2011








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2011年9月6日火曜日

美術館でなくロサンゼルスで会った人だろ。



雨がパラついたかと思うとすぐにやみ、しばらくするとまた降り出す。低く垂れ込めた雲の間から時たま白茶けた空が顔を覗かせ今にも消え入りそうな薄陽が濡れた家々のトタンや瓦の屋根を照らし出す。今日の天気は実に気分屋です。そして、なんだかいつもより時間がゆっくり流れているような静かな午後であります。そんな光景を窓辺に見やりながら、ぼんやりモーツァルトのレクイエムなぞをステレオセットで聴きつつ季節の移り変わりを厳かな気持ちとほんの少しのしんみりとした気分とともに感じ取っていたところであります。こんなレコード聴いていると普段神様だの宗教だのとは無縁なオレの目にも、遠く南の空の雨が上がって明るくなった空の雲の裂け目から天使がゆっくり降りてくるのが見えたような気がします。天使が見えた?幻覚?あん?どうやらオレもとうとう発狂してしまったようです。おお、天にまします我らが父よ!!南無阿弥陀仏。いずれにせよ、こうしてひと雨降るごとに一歩また一歩と秋が近づいてくるのでしょう。ソー・ロング・夏。ウェルカム・秋。


さて、さきほど、近所のスタジオから帰ってきたところであります。前回の日記にも書いた通り、ニューアルバムに追加収録するためのインスト小曲の為のオーバーダビング作業をウチのギターのサムソンと二人で2時間ほどこもってやってまいりました。オレがあらかじめ打ち込みで作っておいたデペッシュモードだとかYELLOの1stあたりのような触感のチープなエレポップ風のオケにエレキ・ギターとオレのアルトSAXを重ねてみたわけです。サムソンには『特捜刑事 マイアミ・ヴァイス』(1984年~の一番最初のシリーズ)とかで流れていそうな80's風BGMのその中で鳴っていそうなギラギラした下品な音色のギター(ここでの「下品」とはホメ言葉です・・・)で弾いてくれと注文。かなり歪ませた音にデレイをかませ、わざわざマーシャルアンプから音を出し、意味があるのかご丁寧にマイク2本(1本はアンビエント用)を使って収録。なんともハードなギタープレイで、曲の後半はほとんどクワイエット・ライオットもビックリなヘヴィーメタル風情に!。思い起こせば、20数年前、オレと出逢った頃のサムソンはバリバリのヘヴィメタ大好き野郎でありましたっけ(かく言うオレはバリバリのテクノポップ野郎でしたっけ!)。サムソンのそんな昔の血が、古傷が、カラダの奥で目覚めたのでしょう。ナイスな演奏が収録できました。そして、さらにそこに、普段まともにメロディを吹いた事がないオレがアルトSAXを持ち出し今回メロディ「らしき」ものを吹いてみました。4テイクほど録り、イイ部分だけつなぎ合わせてなんとか完成。リヴァーヴを深めにかけ上手くごまかせばなんかそれなりな実にムーディーな演奏に聴こえるから不思議です。「なんとなくクリスタル」と言いましょうか、SAXが入ったことでよりアーバンな雰囲気が出てきました。〆(しめ)として、アルバムの最後に持ってくるにはおあつらえ向きのナンバーかもしれません(ボツになったらゴメンナサイ!)そして、このインスト聴いてイメージするのは夜の都会。しかも、ロサンゼルスあたりの夜です。L.A.ざんす!三浦和義ロス疑惑!(古っ!)そこで、曲名も「L.A.●●●●(なんとか)」・・・みたいにしようかと考え中。曲名考えるのは楽しいのですが実に悩みどころでもあります。それにしても、マイアミ・ヴァイスみたいなギター弾いてくれとか言っておきながらロスです。っていうか、マイアミとロスの位置関係すら分かっていませんから。ロスがアメリカ大陸の西にあるのか東にあるのかさえ分かっていません。まあ、そんなこと曲を作る上では大した問題ではありません。日本をイメージした曲を作っておきながら曲の最後に必ず中国の「ドラ」の音をゴーンとか入れちゃう阿呆な白人と同じです。ともかく、日本から一歩も外へ出たことないくせに世界中を勝手にイメージするのが大好きなボク。貧乏人の妄想癖、恐るべし。

本日のタイトル、P-MODELの曲とは何の関係もありません。



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▼今夜のBGM▼
曲の後半、ススキ野原の枯れススキが風の中で血まみれで歌っているような痛々しくもそれでいて腹のすわった歌唱にいつも心奪われるボクです。秋の夜長に水の味しかしない薄い水割りを舐めながら聴いてください。小雪の作ってくれるハイボールなんか飲んでも決して何も分かりゃしない。アイム・ザ・ワン。それは、私自身が宇宙と解いている。
♪I'm The One. wmv / ANNETTE PEACOCK ('71)


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◆ダンボール・バットの待望のニューアルバム「馬鹿ヌーヴェルヴァーグ」地獄のレコーディング快調!11月末発売予定!
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http://danballbat.cside.com/


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