2009年11月7日土曜日

上海特急。

生まれてこのかた海外旅行というものに行ったことがないのであります。今後海外からライヴのオファーでも来れば話は別ですが、そんな太陽が西から昇るような奇跡的な話でもない限り、この先も海外に行くことはないような気がするのであります。そんなアンチ・インターナショナル・ドメスティック引きこもり屁っぷりロッカーのボクちんですが、なぜか外国の都市をモチーフに作ったインチキ臭い曲がいくつかあります。ダンボール・バットの「ご当地ソング・シリーズ」(笑)。『ハロー・ニューヨーク』『パリそれから』『コンピュータ・ベルリン』。“行ったこともない土地のことを好き勝手に妄想して作品を書くのはとても楽しい”・・・みたいな主旨のことを以前誰だか名前は忘れましたが有名な作曲家だか作詞家だかのセンセイがインタヴューで答えていたのを覚えています。ボクちんもナゼか全く同感。そして、先日のライヴの最新ステージ映像でお届けする、この『上海特急』も、そんなボクちんの作ったご当地ソングの一つ。このタイトルは大昔(1932年)、マレーネ・デートリッヒが主演してアカデミー賞を受賞した有名ハリウッド映画のタイトルからそのまま拝借。拝借しておきながら映画は観たことがないのですが、このタイトルに何かピンっと来るモノがあったわけです。確か結構昔に作った曲であります。5分程度の曲の中が大きく分けて強引にくっ付けたようにカッキリと3部構成になっていまして、しかも、中盤のメイン部分は、7拍子と9拍子が交互に現れるという、これはもうボクちんの中の良くも悪くも「プログレ気質」の血が作らせた曲以外の何もでもありません(笑)。展開が多い、拍子がヘン、曲が長い、やたらとドラマチック(笑)。これプログレッシヴ・ロックの定説です。当時はプログレを相当聴き漁っていましたから、そんな影響が自分の作る曲からは自然とにじみ出てしまうのでしょう。「上海特急」後半部分の情感溢れるネッチョリとした展開はピンク・フロイドをバックに歌う前川清(内山田洋とクールファイヴ)の図をイメージ(そういえば、プログレと演歌って「情念」の濃さという点に置いて逢い通じるものがあるように思うのですが・・・)

ションベン臭いガキが歌う人生応援歌、薄っぺらなオネェちゃんが歌うラヴソング、そんな産業BGMが幅を効かせるこのご時勢に、こんな時代錯誤のダサイ曲があってもいいでしょう。

▼「上海特急」(作詞作曲:AMI)
■演奏/ダンボール・バット(LIVE @ 渋谷・青い部屋)

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